三友:バーチャルスタジオソリューション「Pixotope」でシステム構築からスタジを設営まで

映像機器の販売からスタジオ設営まで幅広く下支えをしている三友だが、今回のInter BEE 2024ではPixotopeのバーチャルシステムを展示している。Pixotopeはノルウェーを拠点にする会社で、創業自体は2013年と若い会社だが、バーチャルシステムを構築するうえで最も重要なトラッキングシステムはドイツを拠点とするTrackMenのシステムを使用しており、その実績は約20年にわたり世界中で高い評価を受けているものだ。


トラッキング方法も機械式やマーカーベース、そしてTTLを用いての光学での測定などユーザーの用途に合わせてシステムを構築できる。ブースで展示されているシステムはTTLを用いた光学カメラトラッキングシステムで設営されていて、展示では雲台に乗せた状態のカメラを使っているが、手持ちカメラも使用できるため演出の幅も広く取ることができる。

展示では小規模なバーチャルスタジオをイメージして設営されており、グリーンバックではなく背面にパネルを配置したXRで構築されていて、制度の高いトラッキングシステムによりカメラの動きに合わせてスムーズなバーチャル空間を作り出している。映像の総合商社として需要に合わせた規模のバーチャルスタジオの設計から設営、そして教育まで一貫しておおなえるのが三友の強みと言えるだろう。

そして教育といえば、Pixotopeで教育機関向けのバーチャルプロダクションの特別な取り組みを行っている。Pixotopeのバーチャルシステムを導入した教育機関には、学生に対して期間限定ではあるもののバーチャルプロダクションのソフトウェアが無償で提供される。これにはPixotopeの理念である仮想と現実の融合を世界に向けて大きく広げていきたいという思いがあるため、多くの若いクリエーターを育て育みたいという理念がうかがえる。ぜひ教育機関でバーチャルシステムの導入を考えている方々は三友にコンタクトしていただきたい。


そして参考展示ではあるが、Pixotopeと並んで展示されているのがAIキーヤーだ。これもどのような動作をするかなどぜひ会場でご確認いただきたい。