演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『ロボット』、『琉球英雄傳』、『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』の3本をピックアップ!
『ロボット』
撮影=阪野貴也
人間の代わりにハイスペックで労働する人造人間=ロボットが、やがて人間の存在を危うくするという1920年に書かれたカレル・チャペックのこの戯曲について「もしかしたら今が、ロボットが『ロボットらしい』うちに公演できる最後のチャンスなのかもしれない」と語るノゾエ征爾(潤色・演出)の予感に戦慄。いま見ておかねば。
原作=カレル・チャペック『ロボット』(海山社・栗栖 茜訳) 潤色・演出=ノゾエ征爾
出演=水田航生、朝夏まなと/菅原永二、加治将樹、坂田 聡、山本圭祐、小林きな子、内田健司、 柴田鷹雄、根本大介/渡辺いっけい
11月16日(土)~12月1日(日) シアタートラム ※兵庫公演あり
(問)世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03-5432-1515
(広告の後にも続きます)
⽇本舞踊の可能性 vol.6
『琉球英雄傳』
撮影=©Yoshiyuki Okubo
オペラなどの洋楽曲をモチーフにしたり、バレエダンサーと競演するなど、日本舞踊がジャンル不問の優れた舞踊芸術であることを証明してきた「日本舞踊の可能性」シリーズ。その第6弾は、日本舞踊meets琉球舞踊。優雅な南の島の宮廷舞踊と歌舞伎ルーツの江戸前+はんなり系上方舞集団が、15世紀琉球史の舞踊化に挑む。
作・演出・振付=藤間蘭⻩ 振付=志田房子・志田真木 作曲・作調=杵屋勝四郎 作調=堅田新⼗郎
出演=⻄川箕乃助改め⻄川扇藏、花柳寿楽、花柳 基、藤間蘭⻩、山村友五郎、志田真木、志田房子
11月22日(金)・23日(土・祝) 台東区⽴浅草公会堂
(問)代地 TEL:03-5829-6130