女子テニス国別対抗戦BJK杯で日本が逆転で8強入り!次なる相手は世界ランク3位の強豪イタリア<SMASH>

 女子テニスの国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ・ファイナルズ」(11月13日~20日/スペイン・マラガ/室内ハードコート)に参戦している日本代表は現地14日、1回戦でルーマニアに2勝1敗で逆転勝利。これにより日本は次なる準々決勝で前回準優勝している世界ランキング3位のイタリアと現地16日に対戦することになった。

 出場12チームのうちシード4カ国を除いた8チームによる1回戦を行ない、準々決勝からシード勢が参戦する本大会。試合はシングルス2試合とダブルス1試合の3試合(いずれも3セットマッチ)のうち先に2勝を挙げたチームが勝利となる。

 日本女子テニス界のレジェンド杉山愛監督(元シングルス世界8位/同ダブルス1位)率いる日本チームは、ルーマニアとの第1試合で日比野菜緒(世界ランク152位)がアナ・ボグダン(同116位)に2-6、4-6で敗れるも、第2試合に登場した柴原瑛菜(同135位)がジャクリーヌ・クリスティアン(同73位)を6-4、7-6(2)と競り勝ってスコアを1勝1敗のイーブンに持ち込む。

 勝負の分け目となる第3試合のダブルスに登場したのは青山修子/穂積絵莉のペア。両者ともに四大大会の女子ダブルスで準優勝した経験を持つスペシャリストは重圧をものともせず、第1セットを6-1で先取すると、第2セットに入り猛追を見せたモニカ・ニクレスク/エレナ ガブリエラ・ルースを7-5で振り切って勝負あり。日本チームの準々決勝進出を決めた。
  試合後「外から見たら重圧かかる戦いだとは思うが、私は勝敗がかかった試合をするのが好きなので、あまり緊張することなく試合に入れた」と語る穂積。パートナーの青山は「もう1試合できるっていうのもすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 本大会では11年ぶりに日本をベスト8へと導いた杉山監督は「私たちは選手やスタッフを含めて素晴らしいチームワークを発揮できていると思いますし、会場に来てくれた日本のファンの皆さんからは素晴らしいエネルギーをもらっています」と語り、次なるイタリア戦に向けては「私たちはチャレンジャーとしてベストを尽くします」と意気込みを口にした。

 次戦の相手イタリアは今季全仏オープンとウインブルドンで準優勝しているジャスミン・パオリーニ(同4位)をエースに据える今大会の第2シード。とはいえ、準々決勝が今大会の初戦となるイタリアに対し、初戦を逆転で勝ち上がってきた日本には勢いがある。チームの世界ランキングでは日本の15位に対してイタリアは3位と格上だが、今の日本なら大きな仕事をやってのけそうな雰囲気を漂わせている。

【日本代表メンバー】
内島萌夏(単56位)、日比野菜緒、柴原瑛菜、青山修子(複47位)、穂積絵莉(複45位)
監督:杉山愛

構成●スマッシュ編集部

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