ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGP最終戦ソリダリティGP初日をトップで終えたが、タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン(プラマック)との24ポイント差を縮めるのがいかに難しいかを認識している。
金曜午前中のFP1では、寒いコンディションへの対応といつもより多くのスペックが持ち込まれているタイヤのテストを行なう奇妙なセッションとなったが、バニャイヤは7番手でセッションを終えた。セッション終了後にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)とのニアミスもあり転倒したが、幸い大事には至らなかった。
そして午後のプラクティスでは、1分38秒918を記録。マルコ・ベッツェッキ(VR46)に0.008秒差でトップとなった。
マルティンは5番手でプラクティスを終えており、もし両者がこの位置関係のままスプリントと決勝を終えたとしてもバニャイヤは逆転ならず、マルティンがチャンピオンを獲得するという位置関係だ。
とはいえ、バニャイヤは滑り出しのフィーリングには満足しているようだ。
「ラップにも、自分たちの仕事にもとても満足している。明日に向けた準備はできていると思う」
バニャイヤはスプリントレースを踏まえて、ミシュランがバルセロナに持ち込んだ7スペックのタイヤを試しながら、自分とマルティンの間に他のライダーが食い込んできたことを喜んだ。
「ベッツェッキやアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が上位にいるのは嬉しいね」
「僕はハードのフロントタイヤをテストする必要があった。明日も天候が許せばそうするつもりだ」
バニャイヤはマルティンに対する自分の状況を分析し、マルティンのようなポジションに自分がいることを望んでいたと告白した。
「僕にできることは勝つことだ。ホルヘがプレッシャーを感じているのは確かだけど、彼がナーバスになっているようには見えなかったよ」
「彼のポジションに自分がいたかったよ。うらやましいけど、そのためには何かホルヘがミスする必要が合ったんだ」
「こんなふうに週末をスタートするときは、いつもハッピーなんだ。僕たちは常に一歩一歩前進してきたからね」