11月15日に行われた北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選の第５節で、グループC首位の日本は、インドネシアと敵地で対戦し４対０で勝利、勝ち点を13まで伸ばした。アウェーの雰囲気に包まれ、序盤は雨の中でのピッチ状態にも戸惑いをみせながらも、日本は４ゴールを奪い無失点で終え、２試合ぶりの白星を掴んだ。
【動画】４発大勝！インドネシア戦ハイライト 一方、ホームのインドネシアはこの試合に敗れ、グループ最下位に転落。５試合終了時点で未勝利が続いており、同国史上初めてとなるW杯アジア最終予選は厳しい戦いが続いている。
だが、今回のゲームでは、４失点を喫し敗れたものの、前半には度々、日本ゴールを脅かすシーンもみられた。
９分には自軍ゴール前で日本の攻撃を凌いだ直後、MFトム・ハイェのロングパスからMFラグナー・オラットマングーンが抜け出し、シュートまで持って行っている。これはGK鈴木彩艶の好セーブで止められたものの、紛れもない決定機となった。また、14分にも右サイドでMFヤコブ・サユリからのスルーパスを受けたDFケヴィン・ディクスがゴール前に絶妙なクロスを送るなど、ここでも得点の気配を感じさせている。
以降もインドネシアはサイドを深く抉るなど、果敢に日本ゴールに向かう姿勢をみせていた他、守備面でもゴール前を固めるだけでなく、選手それぞれが球際での強さも発揮。キックオフから試合中盤にかけ、攻守で気迫溢れるプレーを披露していた。
結果的に日本の前に屈したものの、インドネシアにとって今後に繋がる戦いだったと、海外メディアがゲーム内容を評している。米スポーツ放送局『ESPN』では、ゲームレポートの中で「結果はある意味、予想できたものだった」として、失点につながるミスがあったとも指摘しながら、「この敗北はインドネシアのシン・テヨン監督にとって、若い選手たちに彼らが埋めるべき実力差を教える絶好の機会となるだろう」と綴っている。
また、「試合序盤にチャンスを決めていれば、夢のような展開もあり得た」と前半の攻勢を振り返るとともに、「トップレベルの相手と戦う際、結果を分けるのはほんの些細な違いであることを、選手たちは学ぶ必要がある」として、インドネシアチームに対する見解を示した。
日本戦の黒星をきっかけに、インドネシアが今後どんな戦いをみせられるか。この日の悔しさは、最終予選残り５試合への大きな糧となるはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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