カタルニア・サーキットでMotoGP最終戦ソリダリティGPが開幕。Moto3クラスの予選が行なわれ、今季王者のダビド・アロンソ(CFMOTO Valresa Aspar Team)がポールポジションを獲得した。
Moto3クラスの予選Q1とQ2のグループ分けで日本人ライダーは鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)と古里太陽(Honda Team Asia)、そして山中琉聖(MT Helmets – MSI)の3名全員がQ1スタートとなった。
気温、路面温度共に5月のカタルニアGPからはかなり下がったコンディションとなっているソリダリティGP。予選は気温18度、路面温度13度という環境で始まった。
Q1のアタックが始まると、鈴木が好調な走りで1分47秒301をマークし、暫定トップタイムに立った。また山中も3番手に続くなど、Q1前半は日本勢が2名Q2進出圏内に並んだ。
そしてQ1終盤に向けては、ピットレーンで互いに出走タイミングを読み合っての膠着状態が発生。結局ラストアタックを計測するためのギリギリのタイミングでのコースインとなった。
そうして行なわれたQ1ラストアタックだったが、鈴木が記録した暫定トップを超えるライダーは現れず、鈴木がQ2へトップ通過した。そしてアタックを決めた古里が3番手、山中も4番手タイムとなり、日本人ライダー3人が全員Q2へ駒を進めた。
続くQ2で速さを見せたのは、今シーズンのMoto3王者であるダビド・アロンソ。1分46秒026をマークして暫定トップタイムとした。
アロンソはそこから1分45秒905までタイムを更新。彼にイヴァン・オルトラ(MT Helmets – MSI)、そして来年の山中のチームメイトであるアンヘル・ピケラス(Leopard Racing)が続いた。
日本勢ではその後鈴木が1分46秒853を記録し、6番手に食らいついて予選Q2後半へと向かった。
Q2後半のアタックではコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)がペースを上げてアタックをまとめ上げたが、タイムは1分46秒252とアロンソにはコンマ3秒以上届かないものだった。
アロンソ自身はQ2後半でタイムを縮められなかったが、他のライバルたちは誰一人として1分45秒台のタイムを記録できなかったため、ぶっちぎりのタイムでポールポジションを獲得。シーズン年間最多勝記録を14へ伸ばす、絶好のチャンスを得た。
2番手はベイアー、3番手はオルトラとなった。
日本勢は終盤に古里がタイムを縮め8番手を確保。鈴木は10番手、山中が15番手という結果だった。