Moto2ソリダリティ予選|カネットが今季6度目ポールポジション。チャンピオン小椋藍は5番手

 カタルニア・サーキットでMotoGP最終戦ソリダリティGPが開催され、Moto2クラスの予選が行なわれた。アロン・カネット(Fantic Racing)が今季6度目のポールポジションを獲得した。

 当初の予定では、バレンシアで行なわれる予定だったこの最終戦。バレンシアが豪雨災害に見舞われたことにより、5月にカタルニアGPを実施したバルセロナのカタルニア・サーキットに再訪することになった。

 気温、路面温度共に5月と比べてかなり冷涼な気象条件となっており、気温は19度、路面温度は18度というコンディションでセッションが進められた。

 タイGPでチャンピオンを獲得した小椋藍(MT Helmets – MSI)はプラクティス2で4番手となり、予選Q2への直接進出を決めている。佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は前戦マレーシアGPでの転倒による負傷で欠場となった。

 予選Q1は、チャントラが1分43秒126をマークし前半をリード。しかし残り2分半のところでは各車がペースアップ。目まぐるしくタイムシートが入れ替わった。

 中でもアロンソ・ロペスが1分42秒814で暫定トップに立つと、結局このタイムが最後まで破られることなく、ロペスがトップでQ1通過。新人王を争うセナ・アジアス(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が2番手、アルベルト・アレナス(Gresini Moto2)、ジャウマ・マシア(Preicanos Racing Team)までがQ2に進出した。

 Q2は各車が最初のタイム計測をしていく中でフェルミン・アルデゲル(Sync SpeedUp)が転倒。最終コーナーで黄旗が振られ、多くのライダーのラップタイムがキャンセルされた。

 他にも転倒したライダーがいたため、小椋を含め8台がタイムを計測しないまま各車が一旦ピットへ。セッション後半のアタックに賭ける形となった。

 この時点で、トップはゾンタ・ファンデン・グールベルグ(RW-Idrofoglia Racing GP)で1分42秒461だった。

 残り5分を切ると各車がアタックに向かい、セクターベストタイムを更新。そんな中でもランキング2位のカネットが1分42秒003を叩き出してみせた。

 小椋は、セッション終了間際にようやく最初のタイム計測。1分42秒370で4番手につけた。さらにアタックを続けた小椋だったが、ラストアタックではタイム更新ならず。5番手で予選を終えた。

 結局、カネットが今季6度目のポールポジションを獲得。2番手にマヌエル・ゴンザレス、3番手にグールベルグというフロントロウとなった。