HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、2024年11月14日に発売されました。新職業「まもの使い」を最初のパーティに入れようと考えているプレイヤーが多い様子。そのぶん、リストラされてしまう職業として、高レベルでタイミングの遅い呪文を覚える魔法使いが挙げられます。



回復系の特技も覚える新職業の「まもの使い」

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新職業「まもの使い」が「魔法使い」の座をおびやかすか?

 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、2024年11月14日に発売されました。X(旧:Twitter)では「#このパーティでアリアハン出発します」というハッシュタグを付けて、どんな職業の仲間たちで旅立つか、さまざまな投稿がされています。

 目立つのは新職業「まもの使い」の存在です。「どんな性能なのか試してみたい」と考えている人が多いようです。事前に公開されている情報で、ブレスによる範囲攻撃や、回復系の特技が覚えることが分かっており、攻守のバランスが良い印象を受けます。

 まもの使いをパーティに入れたぶん、どの職業が外されてしまうか……「僧侶」は「勇者のホイミとやくそうで足りる」といわれており、リストラ候補かもしれません。そして語り草にされがちなのが「魔法使い」です。序盤こそ攻撃呪文が有用であるものの、転職をさせずに高レベルまで育てていくと、「なんでいまさら?」「使わない……」といわれる呪文を覚えるのです。

 まず、レベル33から35で覚える、姿を消せる呪文「レムオル」です。ストーリーの進行上、使う機会があるのは、「エジンベア」の城に入るため、門番から姿を隠すときのみ。あとは姿を消してのお遊びの要素しかありません。エジンベアの到達レベルは、ファミコン版の『公式ガイドブック』でレベル25となっており、現実的は「きえさりそう」を使うことになります。

 また、レベル35から37で覚える、鍵のかかった扉を開けることができる呪文「アバカム」も道具で代用でき、タイミング的にはかなり遅い習得です。やり込んだレベル上げをせずに旅をしていると、レベル35に到達する前に、とっくに「さいごのかぎ」を入手しているのです。

 レムオルとアバカムは、イベントのクリアのためのアイテムが見つけられなかったプレイヤーの救済策なのでは、という考え方もありますが、それにしては習得レベルが高過ぎます。

 ただ、レベル38以降で覚える味方に変身する「モシャス」は、戦略によっては重要な位置付けの呪文です。回復呪文を使えない魔法使いが、勇者や賢者などに変身するという使い方だけでなく、呪文が効きづらい敵と戦う際に物理攻撃系の仲間に変身するのも有効です。とはいえ、通常プレイで使う機会は少ないでしょう。また、HD-2D版で変身によって「特技」も使えるようになるのかどうかで、使い勝手が変わってきます。

 現時点ではまもの使いや、その他の職業が使える特技の詳細は明らかになっていません。スーパーファミコン版で追加された「盗賊」も人気の職業ですし、「賢者」に転職する前提で最初から「遊び人」を入れる、というプレイヤーも多いようです。ファミコン時代、慣れない子供たちにとってはパーティに必須の職業でもあった魔法使いがその座を奪われるのは、多種多様な職業がプレイスタイル次第で活躍できるという点で、ポジティブな進化とも考えられます。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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