ニコンブース一番の目玉は、映像制作者向けレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」の試作機公開だ。開発中のレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」、ボディは「Z9」、リモートグリップ「MC-N10」を平和精機工業のヘッド「TH-V」に乗せて展示をしていた。状態は試作機とのことだったが、撮影に問題を感じることなく使えるように思えた。
焦点距離を大きく描いたデザインはいかにも動画レンズらしい。レンズリア部のイエローリングもかなり特徴的だ。キヤノンは赤、富士フイルムは緑をブランドカラーとしているが、ニコンはイエローでブランドを確立してくるのではないかと予想される。
操作性の部分では、ズーム・フォーカス・絞りの3つの操作リングを搭載する。リングは電子式。ズーム操作はリモートグリップ「MC-N10」で操作できるほか、本体左側面にあるパワーズームレバーでも操作が可能。開放のF値はズーム全域でF4を実現。スタンバイ中やRec中でスピードも変更は可能だ。
フィルター枠には95mmでフィルターの操作窓がついている。円偏光フィルターや可変NDフィルターの操作にも対応できそうだ。
28-135mm f/4 PZのテレ側は135mmだが、パワーズームとハイレゾズーム機能を組み合わせれば2倍の270mmまでズームが可能だ。
28-135mmのもっともテレ側の状態
ハイレゾズーム機能を使えば270mmまでズームが可能
フォーカスブリージングの少なさも特徴だ。無限から次第に手前にフォーカスを寄せるテスをを行ってみたが、画面のガク付きがほとんど確認できなかった。Zマウントのレンズは比較的フォーカスブリージングを抑えられているが、28-135mm f/4 PZも同じ印象を実現していると言えるだろう。