【MotoGP】バイクが丸裸……アコスタ、接触したマルケスの動きに不満「1周目なんだからあんなことしなくても」

 GASGASのペドロ・アコスタは、MotoGPソリダリティGPのスプリント1周目にマルク・マルケス(グレシーニ)と接触し、バイクのダメージによりレースを諦めた。彼はマルケスの動きが危険だったと主張した。

 アコスタは6番グリッドからスプリントをスタートしたが、素早い加速を見せてエネア・バスティアニーニ、フランチェスコ・バニャイヤ、ホルヘ・マルティンといったドゥカティ勢に次ぐ4番手につけた。

 しかしターン3で追い上げてきたマルケスのマシンと接触。これにより、アコスタのバイクはフロントカウルが丸ごと脱落してしまった。このダメージにより、アコスタはオープニングラップの終わりにピットに戻りレースをリタイア。マルケスは接触でポジションを落としたものの、最終的に7位でフィニッシュし3ポイントを獲得した。

 レース後、アコスタはマルケスの動きに対する不満を顕わにし、コーナー進入でマルケスより前にいたことを強調した。

「僕は前にいた。マルクに接触されるまで誰も見なかった。僕は右側(イン側)いっぱいにいた」

「彼はそこに誰もいなかったかのように突っ込んでいった。彼が悪いかどうかは言わないけど、3つめのコーナーだったんだから、こんなふうにする必要はなかった」

「ターン2でもマルクは僕の後ろにいて、(プラマックのフランコ)モルビデリもいた。まあ、彼の方がスピードをキャリーできたんだろうね」

「スピードをキャリーできて僕を抜いたとしても、彼はラインを塞ぎ始めた。だからあんな感じで当たってしまったんだ」

「でもとにかく、僕はそこにいた。アウトサイドに彼がいるのは見えなかったよ」

 マルケスはこのクラッシュの全責任を負うわけではないものの、アコスタとの接触を避ける責任は自分にあったと認めた。

 そして金曜日のフリー走行でアコスタと、チームメイトのアウグスト・フェルナンデスが接触したシーンを例に挙げ、マルケスは次のように説明した。

「僕はこういう状況では常に正直だ。あの接触はレーシングインシデントだったけれど、避けられたとしたら僕のほうだった。彼は僕が見えていなかったんだ」

「僕たちは交錯したけど、彼は見えていなかった。昨日アウグスト・フェルナンデスに起こったことと同じだった」