『Historic X-over 2〜新日本プロレス×STARDOM合同興行〜』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2024年11月17日) KOPW争奪戦 ○グレート-O-カーンvs鈴季すず×
オーカーンが新日本では異例の男女によるタイトルマッチですずを下して、KOPW王座を死守。「次は岩谷麻優と、IWGP女子を懸けて戦うぞ」と予告した。
KOPW王者のオーカーンはスターダムの10・5名古屋大会に電撃登場。「11・17X-over、そこでこのKOPWを懸けて、スターダムの女と戦ってやるよ」とぶち上げ、「どんなルールで来ようが、この余が女ごときに負けるわけがないがな。歴史に名を残したいヤツは名乗りを上げろ」と挑発した。
その言葉に呼応したのがすずだった。葛西純や竹田誠志といった名だたるデスマッチファイターたちともシングルマッチで対戦経験のあるすずは、オーカーンに「ハードコアマッチ」を要求。さらに、「すずが勝ったら、オーカーンのヒゲと弁髪を切る」ことまで受諾させた。
新日本の歴史において男女によるシングルのタイトルマッチは史上初(タッグでは2002年にジョニー・ローラーがIWGPタッグ王座に挑戦) 余裕のオーカーンは「凶器攻撃も反則も一切しない」と予告していた。
すずはフォークボードを持ち込んで試合に臨んだが、ゴングが鳴ると、オーカーンは体格差を見せつけるように、豪快なエルボーやブレーンバスターなどで一気に攻め立てる。一方的な展開が5分過ぎまで続いた。
それでもすずは懸命に食らいつく。カニバサミでロープに首から叩きつけてようやくオーカーンの動きを止めると、その尻めがけてパイプイスを振り抜いた。さらに、すずはオーカーンの口の中に大量のプラスティック製フォークを突き刺すと、そこにドロップキックを発射。巨大ホチキスを使って自らの頬に紙を固定してみせる。まさかの行為に恐怖の表情を見せたオーカーンの脳天にもホチキス攻撃を仕掛けた。
オーカーンがたまらず場外に転落すると、あと追ったすずは背中をパイプイスで痛打。弁髪を掴んで、強引に観客席に投げつける。すずの暴走は止まらず、フォークを額に突き刺すと、スチール製バケツを頭に被せて、パイプイスで殴りつけた。すずはオーカーンを花道に連行して追い討ちを狙う。
こらえたオーカーンは花道上でのハーフハッチで逆襲。荒ぶるオーカーンはスリーパーでリングに連行すると、ニーロックに絡め取り、その体勢のまま尻の穴に指を突っ込んだ。これにブチ切れたすずは、オーカーンの股間に非情なホチキス攻撃を強行。パイプイスめがけてのテキーラショット、ジャーマンスープレックスも火を吹いた。
すずはフォークボードを投入し、パイプイスで固定。中型ラダーの上からブレーンバスターで叩きつけにかかる。だが、踏ん張ったオーカーンが逆にフォークボードに突き落として報復。すかさずアイアンクロー式のスピニングバックブリーカーでマットに叩きつけた。すずはなんとか肩を上げたものの、オーカーンは倒れたラダーの上にバケツを乗せると、そこめがけてエリミネーターを敢行。3カウントを奪った。
「凶器攻撃も反則も一切しない」という発言を前言撤回し、オーカーンが暴走ファイトですずを粉砕。KOPW王座を死守した。試合後もすずをいたぶり、ブーイングを浴びるが、オーカーンはまったく気にせず。「鈴季、それから鈴季のセコンド、それから刀羅ナツコ、仇討ちたかったらいつでもかかってこい。次はカミソリボードでも、蛍光灯でも、電流爆破のリングでも用意してこい」と言い放った。
オーカーンの言いたい放題は収まらず。次回の合同興行を見据えて、「今回は、52年の歴史の新日本プロレス史上初の男女のタイトルマッチ。次は何をしてやろうか? もう決まってるよ。岩谷麻優。できれば次のクロスまで、貴様がIWGP女子を持っていることを願うよ。次は岩谷麻優と、IWGP女子を懸けて戦うぞ」と予告した。