「仕事には熱を持って取り組むべし!」アラフォー世代以降はこのように思っている人が多いですよね。その一方で、Z世代の若者は仕事への熱量低め。「静かな退職」を選ぶ人も多いのだとか…。 ちなみに「静かな退職」とは、退職することではありません! その意味や、静かな退職をする人の心理と接し方を解説します。

静かな退職とは?



最低限の仕事しかしませんよ(写真:iStock)

 静かな退職とは、アメリカのキャリアコーチが言い始めた「Quiet Quitting」の和訳。

「退職すること」ではなく、「出世は目指さずに必要最低限の仕事だけをこなすスタンス」を指す言葉です。

 昭和世代は「出世を目指してバリバリ働く」という考え方が主流でしたが、今は「仕事にやりがいは求めていないので、最低限で済ませたい」という姿勢で仕事をする人が増えているのだとか。

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静かな退職を選ぶ心理

 仕事に魂を込めて打ち込んでいる人からすると、「何でやる気がないの!?」「仕事にやりがいを求めないなんて考えられない!」と静かな退職への共感は難しいはず。

 ということで、静かな退職を選ぶ人の心理を解説します。

1. 仕事に興味がない



この仕事じゃない(写真:iStock)

 まず、多いのが「仕事自体に興味がない」。内定をもらえた企業に就職したものの、その会社の事業に興味を一切持てず、魅力も感じていないのでやる気も一切出ない…。

 自分がやりたかった職に就けなかった人によくある傾向です。

 仕事に興味を持てないので、「それならお金を稼ぐための手段だと割り切って、プライベートを充実させよう」と仕事よりもプライベートを優先させる方向に。

2. 仕事を続ける気がない



転職するつもりなんです(写真:iStock)

「タイミングが来たら転職しよう」と考えている人も、「静かな退職」のスタンスで仕事をこなしていることが多いです。

 直近で転職するつもりはないものの、どこかのタイミングで仕事を変えるつもりでいるので、今の職場で熱心に働いても意味がないと考えているのでしょう。

3. 昇進する気がない

「どうせこの組織では昇進できない」「そもそも役職者になりたくない」という人も、当然仕事に熱を持って挑むことはできないですよね。

 昇進を目指しているのであれば会社で評価される必要がありますが、昇進したいと思わないのであれば「会社で評価されなくても構わない」という考えになるのは当然かも。