現地時間11月19日に北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第6節で、中国代表と戦う日本代表が17日、敵地廈門で練習をスタートさせた。
「合わせろ!」「入れ!入れ!」
この日も声を出し続け、いつも通りチームを力強く鼓舞していたのが、長友佑都だ。
常に一際存在感を放つ森保ジャパン最年長の38歳にとって、中国は特別な地と言える。今から16年前の2008年、本田圭佑、岡崎慎司、内田篤人、香川真司らと共に北京五輪に臨むも、屈辱の3戦全敗でグループ最下位に終わった苦い思い出があるからだ。
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廈門での初練習後、長友に中国の記憶に関して尋ねると、「すごい悔しい思いをしたところですね。記憶を消していました」という答えが返ってきた。相当な思いがあるようだ。
「とにかく苦しい思いをした場所だというところで、良い結果で晴らしたいですよね。苦い思い出は、今回でしっかりと自分の気持ち的にも晴らせるようにしたいなと思います。ブラジルのワールドカップもそうですけど、惨敗したところは、中々行きたいと思わないというか、苦しい思い出は残っているので。ブラジルもそうだし、この中国もそう。その気持ちを晴らしたい気持ちで燃えています」
長友は今年3月に代表復帰以降、まだ一度も出番がないだけでなく、ベンチ外の状況が続く。それでも、北京五輪戦士として他でもない中国でピッチへの復帰も果たし、記憶を上書きできるか。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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