MotoGPの2024年チャンピオンとなったプラマックのホルヘ・マルティンは、ソリダリティGPの終盤のラップでは、泣いてしまっていたという。
マルティンは24ポイントのリードを持ってランキング首位で最終戦に臨むと、スプリントレースでライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に19ポイントまで差を縮められた。
しかし圧倒的優位にあるマルティンは、決勝レースでムリにライバルと競うことなく、3番手を確保するとそのままフィニッシュ。最終的に10ポイント差で2024年のMotoGPチャンピオンに輝いた。
マルティンは以前、最終戦に向けて不安を感じていた事を認めていたが、決勝レースでチャンピオンという最終目標の実現が近づいて来るにつれて、感情を抑え込むことに苦労したという。実際、終盤は泣いてしまっていたようだ。
「信じられないことだし、なんて言ったらいいか分からないよ。本当に感無量なんだ」
チャンピオンとなったマルティンは、パルクフェルメでそう語った。
「このチャンピオンは、僕の家族や仲間、支えてくれた人達のためのものだ」
「終盤の数周では、乗っていられなかったよ。もう涙が流れてしまっていたんだ。本当にエモーショナルなレースだった。仲間たちに本当に感謝しているし、本当に彼らのおかげの結果だ」
「長い道のりだった。たくさんのクラッシュや大きな怪我も経験してきたけど、ここにやっと戻ってくることができた。ファンや、(被災した)バレンシアの皆、スペインの皆に捧げたい」
「成長し続けたいと思っているし、今はこの瞬間を楽しみたい。それが最も重要なことだ。プレッシャーから開放されて、この瞬間を楽しむんだ」
一方で、11勝を挙げながらもミスによってポイントを逃してきたことが大きく響き3連覇を逃したバニャイヤは、Moto3時代のチームメイトでもあるマルティンのことを祝福した。
「彼はチャンピオンに値すると思う。今日は彼という人のための1日だ」
「チームにはありがとうと言いたい。信じられないほどの仕事をしてくれたんだ。それ以上言うことはない。でもホルヘにはおめでとうと伝えたい」