レアル・ソシエダはラ・リーグ第13節で首位バルセロナを1-0で下す大金星を挙げたが、決勝点を挙げたシェラルド・ベッカーを抑えてマン・オブ・ザ・マッチに選出されたのが久保建英だった。
【動画】バルサ戦で躍動した久保建英のパフォーマンス 背番号14は対峙するアレハンドロ・バルデ(バルサの左SB)を再三苦しめた他、幾度もチャンスを創出し、惜しいフィニッシュも披露。現地メディアからは「ボールを持っている時は素晴らしく、また持っていない時も献身的に動いた」(スポーツ紙『as』より)といった賛辞を多く贈られ、攻守両面での貢献を高く評価されている。
奇しくもユース時代を過ごした古巣相手の一戦でその存在感を示した久保だが、英国のサッカー専門サイト『Planet Football』はバルサの名高い育成機関出身の現役選手に注目し、「バルサを離れて活躍する『ラ・マシア』アカデミーの卒業者7名」のひとりに彼の名を挙げた。
偉大な大先輩リオネル・メッシ(現インテル・マイアミ)の他、アダマ・トラオレ(フルアム)、リキ・プッチ(ロサンゼルス・ギャラクシー)、ニコ・ゴンサレス(ポルト)、オスカル・ミンゲサ(セルタ)、セルヒオ・ゴメス(ソシエダ)とともにその名を挙げられた日本代表選手について、以下のように寸評は綴られている。
「久保はバルセロナのアカデミーで4年間過ごしたが、トップチームでプレーする機会はなかった。その後、レアル・マドリーにも所属したが、現在はソシエダで自身の居場所を見つけ、さらなる成長を遂げている。この23歳は、昨季のラ・リーガで195分に1点のペースでゴールまたはアシストを記録し、今季はすでに3ゴールを決めている。そして先日のバルサ戦の勝利では、重要な役割を果たした」
このように、ラ・マシアの「佳作」以上の存在であると認められた形のアタッカー。現在は日本代表に合流して2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選での戦いに集中しているが、クラブレベルでは多くのクラブが彼の獲得に興味を示しているとされ、常にその去就が注目されている選手のひとりである。
スペインのスポーツ専門サイト『GOL DIGITAL』は、「ラ・リーガの新星である久保は、トッテナム、バイエルン、リバプールといった欧州の強豪クラブから関心を集めている。ソシエダはここ数シーズンで安定して輝きを放っている、この才能溢れる日本人ウイングを引き留めるのに苦労する可能性がある」として、「近日中にソシエダ退団が決定か?」とまで記している。
トッテナムからの関心については、「アンジェ・ポステコグルー監督のシステムにぴったり合うスピードとドリブル能力を備えた攻撃の強化を目指している」というロンドンのクラブにとって久保がこの条件に合致することを示し、リバプールについては「モハメド・サラーの後継者探しが急務である彼らは、以前から注目している久保の獲得競争において、ライバルの後塵を拝することになれば、クラブのプロジェクトは頓挫し、攻撃陣に大きな穴が空く危険がある」と、彼の重要性を強調した。
そして、「久保を他のクラブが獲得するには、6000万ユーロ(約96億円)の契約解除金を支払う必要がある。これは非常に高額であるため、移籍交渉は難しいものとなるが、同時にソシエダにとっても、他クラブがその金額を支払うと表明した場合には、久保彼を引き留めることは難しくなってしまう」と指摘している。
構成●THE DIGEST編集部
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