【ナイスアイディア】横須賀で売ってたカレーソースを見て「こういうモノを思いつく人間になりたい」と思った

神奈川・横須賀は「カレーの街」だ。飲食店の多くが「よこすか海軍カレー」を提供しており、土産物店では、ものすごい数の箱入りレトルトカレーを扱っている。土産に買って帰ろうと思ってもとにかく数が多いので、どれを買っていいのかわからない。

そんななかで、私(佐藤)が手に取ったのは他のものと全く異なる形状をしていた。ボトル入りのカレーソースだったのである。それを見た瞬間に、「こういうモノを思いつく人間になりたい」と思ったのだった。

・ボトル入りカレー

その商品を見つけたのは、三浦半島の農水産物を販売する商業施設「いちごポートマーケット」である。「いちご」とは果物のことではなく、運営元の不動産業者「いちご株式会社」にちなんでいる。同社のいちごは「一期一会」が由来だ。

施設内を探索していると、横須賀の他の土産物店と同じように、書店のごとくカレーの箱が並べられている。ヨソの土産物店にも増して品揃えが多いな。多くなれば多くなるほど、購入をためらってしまう。だって、どれが美味しいのかさっぱり見当がつかない。

多分全部美味いと思うんだけど、何がどう違うのか、見た目だけではわからないんだよねえ。全部買うわけにいかないしな~。

そんななかで異なる存在感を放っていたのがコレ! 「よこすか海軍カレーソース」(ボトル入り)である。

名前にこれといって特徴はなく、箱入りならきっと手に取ることはなかったはず。だが、これはボトル入り。ひと目見て気に入ってしまった。

なぜ気に入ったかというと、ときどきこんなことないですか? 「ひと口だけカレー食べたい」ってとき。あるでしょ? でもそのひと口を食うためだけに作るわけにはいかないし、レトルトを開けたとしてもひと口では済まないし。

そういうときにコレがあれば欲求を満たせてしまう! なんて素晴らしい商品なんだ!! と思い、即買い。価格は税込580円でした。

ソース自体はというと、本当にただのカレー。少しシャバシャバとした感じで、調味料として使う前提で作られているのだろう。実際、「焼きそば・とんかつ・コロッケ・お好み焼き」などにかけることを推奨しているので。

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・第3の選択肢

その味をたしかめるために、弁当を買って来ました。焼肉・クリームコロッケ弁当です。

付属の中濃ソースを使わずに、いきなりクリームコロッケにソースを投下! お前もカレーにしてやろうか!!

ババ―ン! クリームコロッケがカレークリームコロッケに大変身!!

本来であれば、私の取り得る調味料の選択肢は、付属のソースか家にある醤油しかなかった。だが、第3の選択肢としてカレーが加わったのだ。

ゲームでいえば、「剣」と「銃」に加えて「魔法」が使えるようになった気分だ。強い! 選択肢にカレーが加わるのはものすごく強い!!

味は海軍カレーの特徴を忠実に再現していて、旨味がしっかりとしたタイプ。調味料としての用途を踏まえて、濃いめに仕上がっている。

ヨシヨシ、これなら私の悲願は果たせる。それはひと口カレーだ、スプーンの上で完結するカレーライスである。

実際にやってみるとこうなるな。

コレコレ、こういうことをやってみたかったんですよ。でもちょっと見た目が寂しいので、弁当の肉を乗せて、ひと口焼肉カレーにしました。

イッツアスモールワールド! ほんの少しだけカレーを食いたい欲求を、このソースは確実に満たしてくれる。

それにしても秀逸な商品である。箱ばっかりのカレー商品の中にあって、しっかり差別化できており、なおかつカレーの可能性を広げている。見事だ、私もこういうナイスアイディアを思いつく人間になりたいと切実に思う。

ボトルのカレーソース、アッパレ!