日本を離れ、元ゴールデンエンジェルスから台湾チアに転身した日本人KAHOに聞いた「台湾チアの人気沸騰」/現地発【プレミア12】

 現地11月17日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のグループB・第4戦が台湾の天母スタジアムで行なわれ、侍ジャパンがキューバとの大激戦を7対6で制し、オープニングラウンド4連勝。首位通過でスーパーラウンド(21日~24日)進出を決めた。雨が降り続く悪コンディションのなか、この試合も台湾チアたちが登場。びしょ濡れになりながらも、ステージ上でまぶしい笑顔を振りまきながら元気いっぱいなパフォーマンスを披露した。

 プレーボール約90分前、スタジアム2階席にある特別ステージで台湾チアがファンと交流会をしていた。ステージに上がったのはKAHOさん、各務礼美奈(カガミ・レミナ)さん。KAHO(高橋佳帆)さんは以前、東北楽天ゴールデンイーグルスの公式チアリーダー『東北ゴールデンエンジェルス』に所属しており、今年5月に台湾プロ野球チーム・楽天モンキーズのチアリーダー『楽天ガールズ』に加入した。各務礼美奈さんは台湾と日本のハーフで、日本語と中国語を話せるバイリンガルだ。
  小雨が降るなかでも無数のカメラを構えた地元ファンがステージ最前列に集合していた。さらに日本から来たファンもおりイベントは大盛況。まるでアイドルのような雰囲気と声量に圧倒された。

 イベント後、直撃インタビューを申し込んだところKAHOさんは快く応じてくれた。開幕後、台湾チアの人気沸騰ぶりについて「今回のプレミア12で日本から来ていただいてくれるお客さんは、とても多いですね。先ほど愛知からいらっしゃった方に声を掛けていただいて、とても嬉しかったです」と笑顔で明かし、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以降から人気が続く台湾チアの魅力を伝えてくれた。

 ステージ上ではひと際大きな歓声を受け、中国語も披露して会場を盛り上げていたKAHOさん。「まだ全然大丈夫じゃないです。あまり手応えなかったんですけど」と恐縮していた。 オープニングラウンドは日本がグループBトップ通過。そして台湾が同2位で東京ドームで行なわれるスーパーラウンドへの進出を決めた。思い入れ深い両国の進出をKAHOさんは素直に喜びながら、「日本と台湾の戦い(23日)を私は見に行こうと思っていて、もう日本に行きます!このあと応援に行きます(笑い)絶対に行きたいです!」と宣言。さらに両チームのファイナル実現を熱望した。「決勝で勝つのは?」といじわるな質問をぶつけると、「うわ~それはちょっと…」と困惑。しばらく考え込みながら、「やっぱり…日本…ですかね」と答えた。

 最後に日本のファンに向けて、「私は今年台湾に来たばかりで、今はあまり言葉とか喋れない中で頑張ってダンスを練習してチアを頑張ってやっていますので、ぜひぜひ台湾の試合観戦だったり、野球応援を見に来てほしいなと思います。その際にはぜひ、高橋佳帆を探してくださいね!よろしくお願いします」と意気込み、元気にハツラツとした表情で答えてくれた。
  日本での生活を離れ、異国の台湾でチアガールとして精力的に活動しているKAHOさん。今大会で日本の野球ファンからも熱い視線が向けられている台湾チアのなかでも、彼女は大きな輝きを放っている。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

「顔色悪そうで見てられん」強行登板で2失点のモイネロに日本人から同情の声が相次ぐ…「お気の毒すぎる」【プレミア12】

【プレミア12 PHOTO】キューバとの大接戦を制し侍JAPANが4連勝でスーパーラウンド進出!|日本 7-6 キューバ

【画像】J-POPに合わせ侍JAPANを応援!台湾チアの厳選ショットを公開!!