マルケス、ランキング3位はグレシーニへの恩返しに「チームに別れを告げ努力に感謝するには、この結果が一番」

 グレシーニのマルク・マルケスは、MotoGP最終戦ソリダリティGPで2位を獲得。この結果によりランキング3位でシーズンを終えた。

 マルケスは今回、金曜日からバイクの感触が悪く「苦しい」と口にしていたが、決勝ではレースペースが良いことが分かった。来季のチームメイトであるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(プラマック)のタイトル争いを尊重したいと思いつつも、マルケスは序盤でマルティンをオーバーテイク。首位のバニャイヤを追った。

 マルケスはレースの大半でバニャイヤを追いかけたが、最終的に彼を追い抜くことはできず。それでもグレシーニ・レーシングでの最後のレースを最高の形で終えることができた。

 またこの結果、7位に終わったエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)を6ポイント上回り、マルケスがランキング3位を獲得した。

 レース後、マルケスはチームと話し合った結果、ランキング3位を獲るという目標がより需要になったと告白した。サテライトチームであるグレシーニにとって、ランキング3位は決して無視できる結果ではないのだ。

 今季、ホンダを離れてドゥカティのサテライトチームであるグレシーニに加わったマルケスは、その実力が衰えていないことを証明。来季ドゥカティのファクトリーチーム昇格につながった。

 ランキング3位獲得で、マルケスはグレシーニに恩返しできたと考えている。

「グレシーニ・チームに別れを告げ、彼らの努力に感謝するには、この表彰台が一番だ」

 そうマルケスは語った。

「この2位とは別に、ランキング3位を獲得することができた。僕にとってはそれほど重要なことではなかった。でも昨日、チームマネジャー(ミケーレ・マシーニ)に具体的な質問をしたんだ。『僕にとってはボーナスも何も変わらないが、チームにとってはどうなのか?』ってね」

「すると彼は『サテライトチームにとっては何かが変わるし、得られるモノはある』と言った。だから僕は『わかった。他に知りたいことはない』って言ったんだ」

 マルケスはまた、週末が進むにつれてマシンのレベルが落ちてきたため、GP23のセットアップを戻したことも明かした。

「可能な限り集中してレースをしようとした。昨日がそうじゃなかったわけではないけど、ウイーク中に少し自分たちのやり方を見失ったから、ここで走り始めたときのマシンに戻したんだ。その結果、とても快適に走ることができたんだ」

 最後に、マルケスはバニャイヤとマルティンのタイトル争いを分析。彼は決勝レースでのバニャイヤの速さを認めながらも、マルティンの安定性を賞賛した。

「ペッコ(バニャイヤ)が今年のチャンピオンシップで勝てなかったのは、ホルヘ・マルティンという素晴らしいスペイン人ライダーがいたからだ。彼はスピードがあり、安定性があった。彼は素晴らしいシーズンを過ごした」

「ペッコは日曜日にスピードがあり、多くのレースを制したが、マルティンはチャンピオンにふさわしい。どのライダーにとっても、キャリアにおいて素晴らしい瞬間だ。最初のタイトルはいつも特別なものだから、彼のファン、そして特に彼と彼のチームに祝福を送りたい」