現地時間11月17日(日本時間18日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズは敵地デルタ・センターでユタ・ジャズに116-105で勝利し、連敗を3でストップした。
この勝利で7勝7敗(勝率50.0%)の五分に戻したクリッパーズは、現在ウエスタン・カンファレンス11位。ジャズ戦ではイビツァ・ズバッツがゲームハイの22得点、11リバウンド、ノーマン・パウエルが19得点、ケビン・ポーターJr.が12得点、4リバウンド、6アシスト、クリス・ダンが11得点、4リバウンド、4アシスト、2スティールを記録し白星に貢献した。
そして20得点、6リバウンド、11アシスト、2スティール、2ブロックをマークしたジェームズ・ハーデンは、第1クォーター残り6分9秒に右ウイングからこの日1本目の3ポイントをヒット。レギュラーシーズン通算3ポイント成功数を2974本へ伸ばし、レイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/2973本)を抜いてNBA歴代単独2位へと順位を上げた。
2009年のドラフト全体3位でオクラホマシティ・サンダーから指名された196cm・100kgのガードは、キャリア16年目でこの位置まで到達。先日、アレンの記録に肉薄していた際にこう口にしていた。
「ものすごく大きいことだ。レイのことはスナイパーだと見ていて、彼は重要な場面でビッグショットを放ち、いくつも決めてきた。今こうしてレガシーの一部になって、ステフに次ぐ位置に自分が入ることができるといいね。大きな成果なんだ。これは俺が個人として夢見てきたことではなかったことだけど、日々練習を重ねて、それをコート上で発揮してきた賜物なのさ」
ジャズ戦で2本の長距離砲を沈めたハーデンは、この試合を終えて通算2975本へ伸ばした。16日を終えた時点で、ミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードが歴代4位の2639本、ダラス・マーベリックスのクレイ・トンプソンが同6位の2522本を決めているのだが、ハーデンはこの部門における“トップグループ”にいることを誇らしく思っている。
「光栄だね。これまで偉大な選手たちが俺のような選手たちのために道を切り拓き、記録を塗り替えてきた。俺が順位を上げてきたように、これからまた多くの選手が伸ばしてくる。その話題に自分が入っているのが嬉しいね」
ちなみに、ハーデンを唯一上回るのは“ステフ”ことステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。2009年のドラフト同期で、今もなおトップレベルを維持する好敵手ではあるものの、15日にハーデンは『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者へ「俺は自分が№1なんだと考えている。ステフはノーカウントだよ」と冗談交じりに語っていた。
17日終了時点で、カリーはレギュラーシーズン通算3ポイント成功3782本、プレーオフ通算でも618本でどちらもNBA歴代トップ。合計4400本は2位のハーデン(計3391本)を1000本近く上回っているため、同じリーグでプレーしているとはいえ、“カリーは別格”と肌で感じているということなのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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