豪州戦とインドネシア戦の明らかな違い。キーマン守田を輝かせる“裏キーマン”の存在がやはり必要だった【日本代表コラム】

 日本代表は11月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第5節で、インドネシア代表と敵地ジャカルタで対戦。4-0の大勝を収めている。

 この試合では、1-1のドローで今予選初めて勝点を落とした10月のオーストラリア戦と大きな違いがあった。その一戦を体調不良で欠場した遠藤航の存在だ。

 オーストラリア戦では、このキャプテンが不在のため、ダブルボランチを組む守田英正がバランスを取ろうとし、躍動感を欠いた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたものの、2ゴールを奪ったバーレーンやサウジアラビア戦のように前線に絡む動きが明らかに少なかったのだ。

 遠藤の代わりに先発した田中碧のプレーが悪かったというわけなく、リバプールのMFがいた方が、より守田の良さで引き立つのだ。
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 インドネシア戦の後、守田自身もオーストラリア戦について、「僕が4バックに落ちたのは一時的な呼吸であって、前進するための4バックの形にできなかった。そこは僕個人としての課題とチームとしての課題」としつつ、こう語っている。

「今日は航くんと一緒に組んだ分、やっぱり航くんが真ん中にいてくれるからこそ自由に動けるし、そこは変に自分からバランスを崩しにいっていいような関係性だったんで、より前で仕事できた」

 攻守に奮闘しながら周囲も活かす守田は、いまや森保ジャパンのキーマンだ。そのキーマンを輝かせるいわば“裏キーマン”が、遠藤なのだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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