『MAO地元凱旋!ドラマティック・ドリーム・大成館〜里は学舎あるところ〜2024』が17日、宮城・大崎市松山B&G海洋センターで行われ、6年ぶりの地元凱旋となったMAOが“プロレス王”鈴木みのるとバチバチのしばき合いを繰り広げた。
6年ぶりの凱旋にあたって、MAOは「6年前とは地元で見せたいプロレスが変わってきて、誰とどうしたいか? 鈴木さんと試合したい気持ちが大きくなって、会社に直訴しました」という。鈴木とは昨年9・18名古屋大会における6人タッグ戦(クリス・ブルックス&MAO&アントーニオ本多vs鈴木&坂口征夫&赤井沙希)で一度だけ対戦。今年に入ってフランス、英国遠征で鈴木と一緒になり、異国での鈴木のすごさを痛感させられた。クリスがプロデュースする『BAKA GAIJIN』に鈴木が初参戦した際、「BAKA GAIJIN史上最高のすごい試合」を目の当たりにし、鈴木と「心で殴り合うプロレス」をしたくなったという。
この日、伊藤康志・大崎市長が来場。MAOは同市の観光大使にあたる「おおさき宝大使」に任命された。試合ではThe37KAMIINAの同志・上野勇希をパートナーに、現KO-D無差別級王者クリスと組んだ鈴木と激突した。
先発で鈴木と向かい合ったMAOはいきなり激しいチョップ合戦を展開。“プロレス王”相手にプラスチックケースを持ち出し、「あ!」からのパンチもさく裂させると、旋風脚、みちのくドライバーIIで攻め込んだ。
25分過ぎにはMAOと鈴木がエルボーによる壮絶なしばき合いを延々と繰り広げ、バチバチに火花を散らした。鈴木がゴッチ式パイルドライバーを狙うと、回避したMAOは居合いキックを叩き込んだものの、30分時間切れドローのゴングが鳴った。
念願かなって鈴木と対戦したMAOは試合後、「倒せなかった! 鈴木みのるにボコボコにされる観光大使って、なかなかいないんじゃないかな。東京での試合だったら、あきらめてたかもしれない。でも地元だから、6年ぶりだから。帰ってくる場所があるんで頑張れる」と地元のファンの前で振り返り、「世界中いろんなとこに行きました。13日で世界一周しました。それでも帰って来る場所があって、うれしいです。こうして信頼できる仲間がいて、帰ってくる場所があって幸せです!」と感謝した。
バックステージでMAOは「めちゃくちゃ楽しかった。コメント出してるここ、14年前に初めてプロレスごっこやった場所なんです。伝説はここから始まったんですよ。あそこでラ・マヒストラルやったときから、俺のプロレス人生は始まったんだ」と告白。原点の地で凱旋試合を行い、「14年経って、鈴木みのるを呼んでしまったよ。この地に。鈴木さん呼んでメインで30分ドロー。ヤバいね。まさにドラマティック・ドリームだよ!」と興奮を抑えきれず。「これからも大崎市出身として頑張っていきますので。東京から、全国から来てくれて、地元に貢献できてうれしい。気になる次回大会は、僕の理想では2年に1回やりたい」と満面の笑みとともに継続開催に意欲を見せた。
一方、鈴木は試合後のリング上でMAOと抱擁。普段は辛口で鳴らしているが、この日は「さすがに上野もMAOも今のDDTのトップ選手。面白い」と二人を評価し、「もう1回やろう。シングルでもタッグでも。同じタッグでもいい。またやろう!」と再戦に前向きな姿勢をみせた。