「今までこんな簡単じゃなかったですよ」歴戦の猛者も手応え十分! 順調そのものだが油断は禁物。中国再撃破の鍵は――【現地発】

 現地時間11月19日に開催される北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節で、勝点13で首位の日本は、同6で4位の中国と敵地・廈門で対戦する。

 8大会連続のW杯出場を目ざす森保ジャパンは、2次予選から絶好調だ。6戦全勝、24得点0失点という圧倒的な成績で駆け抜けた。最終予選に入っても勢いは止まらず、4勝1分、19得点1失点で首位を独走している。

 前回のカタールW杯出場を懸けた戦いでも最初の3戦で2敗を喫したように、最終予選では幾度となく苦戦を強いられてきたが、今回は順調そのもの。3月から再び日の丸を背負っている長友佑都は、手応えを強く感じているようで、こう語った。

「僕は今年3月からなので、その前は分からないですけど、確実に積み上がっているなと。ちょっとやっぱり3月に来た時は、アジアカップで負けてしまって、みんな自信をなくしたような状況だったけど、そこからまた危機感を持って、1つ1つこうやって大勝しているなかでも危機感を持ってやっている成果がしっかりと結果に現われているので。

 今までこんな簡単じゃなかったですよ、アウェーでも。本当難しい試合だったので。今は本当に個のクオリティ、戦術、一人ひとりの危機感の強さが結果にしっかりと現われているなと思うので、満足せずに次もしっかりと叩きたいです」
【画像】日本代表が試合会場の廈門白鷺スタジアムで最終調整
 言うまでもなく、油断は禁物。その点は、4大会連続でW杯に出場している38歳のベテランは当然理解しており、「危機感を持って」「満足せずに」と口にしている。

 なにせ中国は、第1節で日本に0-7で敗れたのを皮切りに、3連敗でスタートするも、現在は2連勝中。直近では終了間際の決勝弾でバーレーン相手に劇的勝利を収めており、一気に調子を上げているのだ。

 では、中国再撃破の鍵は何か。森保ジャパンのキーマン、鎌田大地は相手よりも先に得点を挙げ、自分たちのペースに持ち込む重要性を説いた。

「今は本当に上手くいってますけど、大勝できるのは当たり前じゃないし、先制点は本当にどの試合も大事。やっぱり取られちゃうと一気に試合の内容も変わってくるので。アウェーでやる時は特に、間違いなく難しい展開になる時間帯もあるので、そこでみんなでゼロで抑えて、しっかり焦れずに、自分たちがやるべきことをやり続けることが大事かなと思います」

 決めきる力と守りきる力の両方を最大限に発揮し、敵地での中国戦でも先制点を奪えるか。その時間帯は開始12分でリードした前回対戦のように、早ければ早い方が良い。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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