スイングはポジションごとに最適な形があり、その形をつなげていくことが美しいスイングをマスターする近道だ。
この指導法で、多くのアマチュアのスイングを直し、美しくしてきた山形陵馬コーチがツアープロの連続写真を例に徹底レッスン!
【P9 フォローで右腕が地面と平行】
右肩を左カカトまで回していけば体重移動がスムーズに行なえる
大里桃子・P9のお手本
後方から見たときに、クラブが左肩の下から抜けていくのがP9の正しい形。大里プロはP6以降の動きがとてもスムーズで、その結果として理想的なP9の形を作り出せています。
シャフトの角度がP1のシャフトプレーンと平行(写真左)
右足が左足に寄っていく・右肩は左カカトの上へ(写真右)
体重については、P9で7割ほど左足に移動しているため、右足が左足方向へ寄っていく。そして、右肩の位置は左カカトの上まで移動します。P7でボールに圧を掛け切れていないとP9で右足に体重が残りすぎてしまうので、正しいP9になっていない場合はP7の形や動きから見直しましょう。
(広告の後にも続きます)
【P10 フィニッシュ】
美しき“Iの字”フィニッシュがスイングの合格証明
浅地洋佑・P10のお手本
体全体のシルエットがアルファベットの「Iの字」になっていれば、体に負担のない自然なフィニッシュが作れています。体重はこの時点で9割ほど左足に乗っており、右足はほぼそえているだけになります。
クラブが今より重く、ボールを上げづらかった時代は「逆Cの字」のフィニッシュがいいといわれていましたが、現代のクラブとはマッチしません。クラブとシャフトが自然とボールを上げてくれるので、体は余計なことをせずに自然にフィニッシュへ向かっていってほしいです。
浅地プロはスイング全体をとおして軸が傾く動きが少なく、最終的にきれいなIの字フィニッシュに収まっています。
「逆Cの字」や突っ込んだ「くの字」のフィニッシュになると、P7で”無理やり”何かを調整した可能性が高い。
たとえポールが真っすぐ飛んでいたとしても、再現性が高くないスイングになるので注意しよう
いかがでしたか? フォローとフィニッシュをマスターしましょう。
レッスン=山形陵馬
●やまがた・りょうま/ジュニア時代から活躍し、2010年にプロ入り。ミニツアー優勝などの実績を重ね、現在は東京・麻布の「FIVE ELEMENTS」でレッスンを行なっている。
構成=石川大祐
写真=小林司、ゲーリー小林
協力=FIVE ELEMENTS
撮影トーナメント=BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ、ニチレイレディス、パナソニックレディース、ワールドレディスサロンパスカップ、アースモンダミンカップ