いけばな高校生・日本一「花の甲子園」は岐阜県立岐阜商業高校が2連覇の快挙! 「この結果を受け継いでいきたい」

プレゼンでは歌を披露する学校も

作品解説プレゼンテーションでは、3分の時間内に作品の意図や、テーマである「青春」について思いを伝えます。

かわいらしい歌を聞かせるチーム、勢いと元気いっぱいのチームなど、作品と同じく、それぞれ個性的なプレゼンを展開。制限時間3分ジャストのチームに、会場から歓声と拍手が起こるシーンも。各チームがハツラツとした青春の輝きを感じさせてくれるプレゼンでした。


出典: FANY マガジン

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審査結果発表の前には、アンバサダーの塩月が、この日の大会のためにいけた自身の作品についてトーク。今回は、草花が持つ本来の美しさを表現する生花(しょうか)に挑戦したそうで、「シンプルだからこそ難しい」と言います。ひとつの作品を完成させるのに2時間ほどかかったとのことで、「長さの調節が難しく、枝を切らずに折ったりして自然な感じに見えるようにしました」と明かしました。

また、生け花を始めて3年の塩月は、昨年から免許状が一段階昇進となったということで、免許状の授与も行われました。


出典: FANY マガジン

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2年連続優勝に「プレッシャーもあった」

そしていよいよ順位発表へ。緊張のなか、3位・茨城県立取手第二高等学校、準優勝・秋田県立横手城南高等学校の名が呼ばれ、栄えある優勝校は、岐阜県立岐阜商業高等学校に決定!

2年連続3回目の優勝で、賞状や盾、メダルが渡されると、メンバーたちは笑顔を見せつつ少し涙も浮かべていました。


出典: FANY マガジン

優勝メンバーの3人は、全員が高校に入ってからいけばなを始めたとのことで、今回の作品は、花のメインがトルコキキョウ、枝のメインがサンゴミズキ。青春をイメージした伸びやかな斜めの構成がポイントで、縦や横になり過ぎないよう、足もとも広がり過ぎないよう意識したといいます。

2連覇ということで、「前年の先輩からのアドバイスが力になりました。プレッシャーもありましたが、本当にここまで練習してきてよかったなと思います」と笑顔を見せながら、「後輩に、この結果を受け継いでいきたい」と来年を見据えたコメントもありました。


出典: FANY マガジン

大会の総評で次期家元・池坊専好さんは、「どの作品もそれぞれの思いが反映されていました。声をかけ合い、励まし合いながら作品に取り組んでいる姿は感動的でした。今日感じたいろいろな思いを糧にして、これからの人生を送ってください」と語りかけました。

『Ikenobo 花の甲子園2024』全国大会出場13チーム
【北海道大会代表】北海道札幌北高等学校(北海道札幌市)
【東北大会代表】秋田県立横手城南高等学校(秋田県横手市)
【関東北大会代表】茨城県立取手第二高等学校(茨城県取手市)
【関東南大会代表】小石川淑徳学園高等学校(東京都文京区)
【北陸大会代表】小松市立高等学校(石川県小松市)
【静岡県大会代表】静岡県立御殿場南高等学校(静岡県御殿場市)
【東海大会代表】岐阜県立岐阜商業高等学校(岐阜県岐阜市)
【近畿大会代表】比叡山高等学校(滋賀県大津市)
【中国大会代表】安田女子高等学校(広島県広島市)
【四国大会代表】徳島県立徳島北高等学校(徳島県徳島市)
【九州北大会代表】久留米工業高等専門学校(福岡県久留米市)
【九州南大会代表】熊本県立熊本高等学校(熊本県熊本市)
【リモート枠代表】東京学館高等学校(千葉県印旛郡)