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呼吸器感染症のマイコプラズマ肺炎患者が過去最多レベルで増加する一方、のどの痛み、くしゃみ、鼻詰まり、目のかゆみ・充血などの症状に悩まされる秋の花粉飛散による花粉症患者が続出している。
毎年1月後半から花粉が飛び始めて患う花粉症は“国民病”と呼ばれているが、花粉が飛ぶのは春だけではない。秋も要注意だ。
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「春の花粉症の原因はスギやヒノキの樹木ですが、秋の花粉症はブタクサ、ヨモギ、カナムグラが代表格で、公園や空き地などに生息する草なんです。ヨモギとカナムグラの花粉の大きさはスギとヒノキとほぼ変わらない。問題は花粉が小さいブタクサ。この花粉を空気と一緒に吸い込むと、喉を通過して気道に侵入しやすい。それが原因でアレルギー反応を起こし、咳の症状に繋がる。草の花粉症は咳が出やすいのが特徴です。喘息は花粉症でも増悪(悪化)を起こしますよ」(医療ジャーナリスト)
例年、秋の花粉症は全国的に9〜10月がピークとされるが、昨年同様、今年も猛暑の影響で夏に草木が生い茂った。
そのため秋の花粉の量は多くなる傾向にあったところに残暑が続いた。最高気温がやっと25度を下回るようになってから花粉が飛び始めたため、秋の花粉症は遅れてピークを迎えているのだ。
市販薬での治療は困難
「春の花粉症はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどです。秋の草の花粉症は咳も出るため、かぜと間違われやすいので、市販のかぜ薬を飲む人が多いんです。しかし、市販のかぜ薬では治りません。喉に痛みが出たら専門医に診てもらうことです。秋の花粉症も春のそれと同じく、治療の柱は抗原となる花粉を回避しながら、抗ヒスタミン薬などの服用です。また、症状が出ているのに秋花粉のアレルギー反応がなかったら、寒暖差アレルギーを疑うべきです」(『藤巻耳鼻咽喉科医院』の藤巻豊院長)
日々の気温が乱高下すると、自律神経が乱れ、寒暖差アレルギーを発症しやすくなるという。
マイコプラズマ肺炎、秋の花粉症、寒暖差アレルギー…とは実にやっかいだ。
「週刊実話」11月28日号より