現地時間11月19日に開催される北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第6節で、勝点13で首位の日本代表は、同6で4位の中国代表と敵地・廈門で対戦する。
現地での注目度は非常に高く、森保ジャパンの練習と会見に中国メディアが殺到。高揚感たっぷりにスマホなどのカメラを構えていた。
また、選手のみならず、日本の報道陣にも取材攻勢をかけており、実際私も『Voice of Sport』のワン・ジアンシュ記者からちょっとしたインタビューを受けた。その後、今度は逆に自分が、「活気に溢れるこのトレーニングを見てどう思った?」と尋ねると、20代後半ほどの彼は、印象をこう伝えてくれた。
「廈門で練習する日本代表の選手たちの表情や雰囲気からは、チーム全体がとてもリラックスしているように感じたよ。非常にリラックスした姿勢は、遠藤航も記者会見で言っていたように、選手全員が中国と戦う準備ができていると言うべきで、これはまさに日本チームの自信を反映していると言える。彼らはアジアのトップチームだ」
【画像】日本代表が試合会場の廈門白鷺スタジアムで最終調整
注目している選手には、イングランドの名門リバプールに在籍し、キャプテンとして会見にも出席していた遠藤の名が挙がった。
「欧州でプレーする選手、例えば遠藤航は非常にレベルが高く、日本代表の中心選手でもあるので、今後も注目していきたいと思う。中国では誰もがこういった選手をよく知っているよ」
9月に埼玉スタジアムで行なわれた第1節では、日本がその遠藤が奪った先制点を皮切りに得点を重ね、中国に7-0で大勝した。最後に「今回の再戦はどんな試合になると思う?」と尋ねると、冷静沈着な答えが返ってきた。
「サッカーの試合ではあらゆることが起こり得るから予測するのは困難だ。だけど客観的に見て、日本が勝つ可能性はまだ非常に高い。だから、我々は学ぶ姿勢を持っている」
森保一監督は会見で「前回の結果は一度忘れて、また0対0から試合が始まる気持ちで挑んでいかなければいけない。アウェーでの戦いで、中国は2連勝と非常に好調。我々はしっかり相手を分析したなかで、自分たちの良さを出せるように、勝点3を掴み取るというチャレンジする気持ちを持って、臨まなければいけない」と語った。
一切の油断がない森保ジャパンは今回も力の差を見せつけ、「日本はやっぱり強かった」という印象を中国に残せるか。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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