乳がんは9人に1人の女性がかかる病気│アラサーが知っておきたい乳がんの知識

手術やホルモン療法など長ければ治療に10年かかることも!

手術後の治療は、がんのタイプや進行程度にもよりますが、乳がん手術後には抗がん剤投与や放射線治療、ホルモン療法が行われます。乳がんの細胞は女性ホルモンの影響を受けて分裂・増殖するため、再発防止目的で行われるのが女性ホルモンの産生を抑えるホルモン療法です。ホルモン療法の期間は、10年など長期化することも。ホルモン療法中でも一旦休止して妊活・出産をすることはできますが、これから結婚と出産を控えるアラサー世代が乳がんにかかることは、体力面だけでなく精神面においても負担になることは確実です。

乳がんは原因があまりわかっておらず、予防することができないため、早期発見・治療することが最善策です。ただ、乳がんは遺伝的要素が大きく影響していると考えられるので、家族に乳がんになった人がいればアラサー世代でも検診を受けるようにしてください。また、40歳からは毎年の検診が必須です。ただ、検診だけではがんを発見できないこともあるため、しこりや乳頭からの出血などの異変を感じたらすぐに受診すること。正しい乳がんの知識を身につけ、いざというときのためにかかりつけの乳腺専門医を見つけておくこともおすすめします。

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こんな人は要注意!乳がんリスクが高い人の特徴

母親、姉妹、祖母、おばに乳がんにかかった人がいる
喫煙経験がある
飲酒をする
肥満傾向にある

遺伝的要素は若い世代の乳がん発生に影響を及ぼしている可能性が高いため、家族内に乳がんにかかった人がいる場合は注意が必要。飲酒は量に比例してリスクがアップ。適量は週にワイングラス2杯程度。

文/水浦裕美 ※andGIRL2024年秋号より