アプローチのミスが減る!簡単かつスグできる練習法を紹介

振り幅以外の要素はつねに一定(固定)にする

アプローチでもっとも難しいのが「距離感」ですよね。プロや上級者であれば番手やロフト角に応じた“イメージ”で距離感を出せますが、練習量の少ないアマチュアには難易度が高い。そこでシンプルに「振り幅」で距離感を作るのがオススメです。

CRAZY流では「左手」の位置で距離感を決めます。振り幅“のみ”で距離感を作るので、その他の要素であるスイングのリズム感やインパクトロフトはつねに一定に保つようにしていきましょう。


ロフト角➡固定
手首の角度➡固定

アプローチはSW1本ですべての距離を打ち分ける。ロフト角は56 ~ 60度でOK。クラブのロフト角を固定することで、振り幅“のみ”でキャリーとランを調整。考えることがシンプルになるのが大きなメリット

ダイナミックロフトを安定させて距離感を磨く


左手首とシャフトを一直線にする。

振り幅のみで距離感を作る場合、それ以外の要素に変化がないほうがブレは少なくなります。もちろん「右ヒジを右ワキ腹につける」もその意味が含まれています。

そして、スイング中でもっとも”一定”にしたいのが「インパクト時のロフト角(ダイナミックロフト)」です。これを一定にするために、まずはグリーンまわりで使用するクラブをSWのみに固定。CRAZYはロフト58度、1本で勝負しています! 

そして、スイング中にポイントとなるのは、左手首とシャフトを一直線にキープすること。毎回、同じダイナミックロフトでインパクトができるので、距離感を振り幅だけで簡単に、正確に出せるようになりますよ。

(広告の後にも続きます)

大きい筋肉を使うことでインパクトが均一になる


10ヤード(左)20ヤード(中央)30ヤード(右)

距離が短いからといって、上半身でスイングのタイミング(リズム)を調整すると腕や手首が動きすぎて、インパクトの位置やダイナミックロフトが変わってしまう原因になります。これらの〝固定〞をほどかずに、スイングのリズムや力感を調整するには「足」を使うのがベスト!大きい筋肉で動きも安定し、インパクトにブレがなくなります。

CRAZYはダウンスイングから「右足をどれぐらい蹴るか」でインパクトの力感を作っています。これはもちろん個人差があるので、事前に練習場で自分の「蹴り量」と「距離感(力感)」を確認しておきましょう!

「イチ、ニ」のリズムで連続素振りをすれば力感が整ってくる

インパクトのリズムや力感を整えるには、連続素振りが有効です。「イチ、ニ」のリズムで左右の足を踏み替える素振りを繰り返すことで、足を主体にしたスイングの感覚がつかめると思います。このとき、上半身や腕は足の動きに受動的についてくるのが正解。

とくに、ダウンスイングのときに、ボールを腕で「打ちにいってしまう」アマチュアが多いですが、これはさまざまなエラーの原因になります。

セットアップから上半身とダイナミックロフトは固定。足の動きでスイングしていけば、10、20、30ヤードの攻略は楽勝です。

腕や手首の動きが多すぎたり(写真左)、上半身が突っ込んでしまったりする(写真右)と、インパクトの位置やダイナミックロフトが毎回バラつき、距離感が安定しない

いかがでしたか? レッスンを参考に、ラウンド前にアプローチの練習をしっかりしておきましょう!

レッスン=FUNKY CRAZY Haru
●ファンキー・クレイジー・ハル/的確でわかりやすいレッスンに定評がある人気コーチ。YouTubeチャンネル「ファンキークレイジーゴルフ★HALチャン(ネル)」は登録者数6万人を超え、ほぼ毎日配信中。

構成=石川大祐 
写真=相田克己 
協力=ジャパンゴルフスクール