2024年11月19日、日本代表が北中米ワールドカップのアジア最終予選で中国代表に3-1と勝利。中国との実力差は明らかで妥当な結果だったが、だからこそ気になるのが1失点だ。しかも、かなり綺麗に崩されてしまった。守備者からすれば屈辱だろう。

 11月15日のインドネシア戦でも日本の3バックはそこまで安定していなかった。10月の連戦までリベロを担った谷口彰悟が負傷離脱した影響は大きく、今回の連戦では不用意なミスが目に付いた。インドネシア戦では板倉滉と町田浩樹が敵プレスの餌食になる形でカウンターを浴び、橋岡大樹は判断の遅さが懸念に映った。

 その橋岡に代わって中国戦で先発出場した瀬古歩夢も守備の強度やポジショニングがいまひとつで、満足の行くパフォーマンスを披露できなかった。伊藤洋輝、冨安健洋の不在もあって、3バックはピリッとしない。今回の最終予選は、相手のクオリティの低さに助けられているシーンが多く、本大会で3バックが通用するかは際どいラインだ。
 
 アジア最終予選とはレベルが違う本大会では戦い方そのものを変更する可能性もあるが、現時点での不安材料を消すという意味で3バックの改善は試みるべきだろう。ボランチコンビが遠藤航と守田英正の時は無失点も、そのどちらかがいなくなるとゴールを奪われる点は見逃してはいけないかもしれない。

 オウンゴールを献上したオーストラリア戦は遠藤が出場停止、中国戦では守田が控えだった。

 3バックの編成以上に遠藤&守田の依存回避のほうが急務なのかもしれない。中国戦は、遠藤と守田の重要性を痛感させられる試合でもあったか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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