1000万円「笑わせ」チャレンジ直後のとにかく明るい安村に直撃インタビュー! 「テンパりすぎて『はいてますよ』をやり忘れました」

「ナダルは1人もクリアできないと思う」

──今回、さまざまなメンバーが出場しています。ライバル視している人はいますか?

みんな強いし、タイプが分かれますよね。植田とか国崎​​くんは道具を持ってくるイメージですし、尾形とか​​ナダルは用意しようがない(笑)。

その場のノリでポンポン軽いヤツをやっていく斎藤さんとは、ちょっとタイプが似ているかもしれない。なので、斎藤さんがライバルかもしれないです。

──クリアしそうな芸人さんを予想してみてください。

稲ちゃん(稲田)は相当強いでしょうね。トークも面白いし、ワードも強いし、「顔捨てたろかな」の自虐も稲ちゃんが言うから面白いじゃないですか。万能だから8人達成しそうな気はします。逆にナダルは1人もクリアできないと思います。

──(笑)

ナダルは誰かといるとめちゃくちゃ面白いですけど、1人で何かをやるタイプじゃないですよね。1人で「やっべーぞ!」とか言ってもしょうがないじゃないですか(笑)。逆に尾形はパワーがあるんで、やっていいのかわからないけど街路樹に突っ込んだり、水に落ちたり、想像できますよね。


出典: FANY マガジン

──そうした戦いをスタジオで見守るのがMCのケンコバさんと川島さんです。

その情報を途中から聞いたんですよ。おふたりが見ていると思ったら怖くなっちゃって、ちょっと意識するようになりました。「こいつ、つまんねえな」と思われたらイヤだなって。

──大好きな先輩だからこそですね。

面白さで勝負している人たちですからね。いま(ここまでのロケを)思い出すと「大丈夫かな? 笑ってくださるのかな?」という感じですけど(笑)。

──番組のテーマは「芸人たるものいつ何時、どのような状況でも笑わせなくてはならない!!​​」ですが、人を笑わせるために必要なことって何だと思いますか?

しつこさじゃないですかね。最初に笑わなくても、同じことをずっと言っていたら、もうしょうがないから笑うじゃないですか(笑)。今回も「こいつ笑わないと帰んないぞ」って苦笑いされることも多々あったんで、「意外としつこさって大事だな」と思いましたね。

──安村さんもしつこさで勝負するタイプなんですか?

僕は同じことをずっとやっちゃうんで、本当にしつこいんですよ。今回もそれが功を奏したときがありました。

──今回のメンバーもしつこい人がいっぱいいますよね。

国崎くんもしつこいですよね。しつこすぎて、ふつうの会話をしたことないですもん。国崎くんも面白いと思います。

あと、小道具を使って「やります!」と構えるよりも、その場の自然な流れでやったほうがいいときがあるんですよ。相手も油断しているんで、しょうもないことでも笑ってくれるというか。

結局、ターゲットではなかったんですけど、タクシーの運転手さんに住所を言うとき、「何丁目、何番、何号、80000」とかボケると、意外と「ははは。ちょっと(カーナビで)押す場所ないっすね」と笑ってくれるみたいな。しょうもないことが意外といい場合もあるんだな、と思いました。


出典: FANY マガジン

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「必死さ」を見てほしい

──そんなご自身が得意とするお笑いのパターンは?

大声を出すのが好きですね。最近は尾形と番組でケンカをしたり、BSよしもとの『営業-1グランプリ』で、​​♡さゆり(かつみ♡さゆり)さんに「お前、いい加減にしろ!」と怒ったり、『ラヴィット!』(TBS系)に行ってもアナウンサーさんにキレたり、そういうのがすごく楽しいですね。

──安村さんが芸人活動を続けるなかで大切にしているものは?

センスを見せつけるよりも、崩したくなっちゃいますね。大喜利をやるときも、あまり得意じゃないから別のことをやりたくなっちゃう。大喜利なのに前に出たり、相手チームがいると絡みに行ったり、みんなでグチャグチャやりたいですね。

──現在のお笑いを取り巻く状況は、コンプライアンスも厳しくなって以前よりも自由に表現する場がなくなってきたと言われます。安村さんは裸になることも多いですが、この現状をどう感じていますか?

完全に従っていますね。抗うことなく言われた通りやりますし、「しょうがないですよね」みたいな顔をしてやっています。


出典: FANY マガジン

──アメリカやイギリスのオーディション番組で大爆笑を巻き起こすなど海外でも活躍していますが、海外ではその辺りはどうなんですか?

海外も厳しいですけどね。ジョージアという国で、ガウンを着て外ロケをしていたら、知らない人からジョージア語でブチギレられました(笑)。

──この番組を楽しみにしている人たちに、安村さんゾーンの注目ポイントを教えてください。

注目ポイントは「必死さ」です。奇跡を起こすシーンや焦るシーンなど、いろんな僕が出ていると思いますので、そこを見てほしいですね。

写真・文:浜瀬将樹​​