現地時間11月19日(日本時間20日、日付は以下同)にボストンのTDガーデンで行なわれたボストン・セルティックスとクリーブランド・キャバリアーズとの一戦は、ホームのセルティックスが120-117で勝利。開幕から続いていたキャブズの連勝を15でストップさせた。
NBAカップ(旧インシーズン・トーナメント)の予選ラウンドとして開催されたこの試合、キャブズはエースのドノバン・ミッチェルが2試合ぶりに復帰も、序盤から主導権を握ったのは昨季王者のセルティックスだった。
ミッチェルやダリアス・ガーランドらキャブズの選手のシュートが次々と外れる中、セルティックスはジェイソン・テイタムが得点、アシストとオフェンスを牽引し、26-20で第1クォーターを終了。
キャブズは第2クォーターに入るとミッチェルや控えのクレイグ・ポーターJr.が得点を重ねて反撃を試みるが、セルティックスはテイタムの3本を筆頭に11本中9本の3ポイントを決めるなど攻撃の手を緩めず、65-48と17点リードで後半戦へ。
第3クォーター序盤にこの日最大の20点差をつけられたキャブズだったが、このクォーターで14得点をあげたエバン・モーブリーを中心に少しずつ点差を詰め、残り1分20秒にはジャレッド・アレンのダンクで84-86と2点差とする。しかし、セルティックスもネミーアス・ケイタのダンク、テイタムの3ポイントブザービーターで息を吹き返し、5点差でラスト12分を迎えた。
第4クォーター、キャブズはミッチェルの個人技でワンポゼッション差とプレッシャーをかけるも、経験豊富な王者はテイタム以外にもジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイトが要所で得点を奪ってリードを保持。諦めないキャブズは残り14秒に3点差まで迫ったものの、最後まで集中力を保ったセルティックスが、開幕から無敗を誇る相手に今季初黒星をつけた。
セルティックスはテイタムが6本の3ポイントを含む33得点、12リバウンド、7アシスト、2スティール、アル・ホーフォードが20得点、7リバウンド、ブラウンが18得点、8アシスト、ホワイトが19得点、6リバウンド、5アシスト、ドリュー・ホリデーが11得点、プリチャードが13得点と6人が2桁得点を記録。キャブズに何度も追い上げられる場面はあったが、チーム全体で22本の3ポイントを成功率57.3%と高確率で決め、第1クォーターの序盤以降は1度も逆転を許すことなく、王者の強さを見せつけた。
連勝ストップのキャブズはミッチェルがゲームハイの35得点に8リバウンド、モーブリーが22得点、11リバウンド、6アシスト、アレンが10得点、11リバウンド、ポーターJr.が15得点、ジョージ・ニアンが11得点、タイ・ジェロームが10得点をあげたものの、ミッチェルに次ぐ得点源のガーランドが8得点、フィールドゴール成功率14.3%(3/21)に封じ込まれたことが敗因となった。
セルティックスは22日に敵地でワシントン・ウィザーズ、キャブズは20日にホームでニューオリンズ・ペリカンズと激突。また、両チームは12月1日にクリーブランドで今季2度目の対戦が組まれている。
構成●ダンクシュート編集部