11月17日(日)から22日(金)まで、有明テニスの森公園・有明コロシアムにて開催されている45歳以上の国別対抗団体戦、「ITFマスターズ 世界チーム選手権 in 東京 2024 supported by SENKO」は19日に大会3日目を終え、男子日本代表チームは全勝で決勝トーナメントの進出を果たした。
男子は23カ国、女子は24カ国が集い世界一を決める今大会はアジアで初の開催となった。男子日本代表チームは本村剛一(50歳/元世界134位)、有本尚紀(50歳/ITFマスターズ最高1位)、福田勝志(48歳/日本ランク96位)、寺地貴弘(45歳/元世界219位)らが出場している。
3チームの総当たり戦となる予選で男子日本代表チームは、17日にデンマークを2-1で撃破。19日は韓国を3-0で倒し、2勝で1位通過となった。
韓国戦では、シングルス2の寺地が、出だし0-2からスタートするも、「ゆっくりやろうとして、相手に合わせすぎた。そこからは自分のペースで打っていこうを思った」と、得意のバックハンドで組み立て、フォアのカウンターで決める展開を多用し、その後、相手に1ゲームも許さず、6-2、6-0で1勝目を挙げる。
続くシングルス1の本村は現在もテニスの名門・柳川高校にて、テニス部員たちとマッチ練習をしていることから「動けている方だと思う」と自信を見せ、その通り6-1、6-1で快勝する。「自分もこの大会は初めてなので、勝手がわからない部分も多くあったが、オランダ戦を経ていい集中で戦えた」と振り返った。
ダブルスの有本・福田ペアは、序盤固さもあり、3-6で第1セットを落とすも、第2セットではリターンのサイドを替えてリズムを取り戻し6-2で奪い返す。ファイナルのマッチタイブレークを10-7で制し、チームに3勝目をもたらした。
福田は「日本代表として戦うのは初めての経験で、しかも僕以外3人がレジェンドばかりなので、その緊張感もありました」と言いつつも、「決勝トーナメントになるとより相手も強くなってくるので、引いていたら勝てない。積極的な気持ちを持って、自分らしいプレーを出せたら」と意気込みを語った。
チームキャプテンの有本は、「デンマーク戦はダブルスで負けてしまっていたので、勝ちたいという思いが大きく、普段のプレーはできなかったのですが、接戦をもぎ取り、全勝できてよかったです。シングルスの2人がさすがだなというプレーをしてくれているので、自分たちも頑張らないと」と決勝トーナメントへ向けて気持ちを引き締めた。
なお、女子の日本代表チームも2勝0敗のリーグ戦1位で決勝トーナメントへ進出。南アフリカとの対戦では、失ゲーム0という脅威の強さを見せた。
大会は20日よりトーナメント戦に入り、22日は決勝を行なう。(※個人戦は23日~30日)
♦日本男子リーグ戦結果
日本vsデンマーク(11/17)
S2 ○寺地貴弘 6-2 6-3 ⚫︎ニコライ・スレットン
S1 ○本村剛一 7-5 6-3 ⚫︎カスパー・ウォーミング
D ⚫︎有本尚紀/福田勝志 3-6 4-6 ⚫︎ウルリク・ラウドルップ・ボーリング/カスパー・ウォーミング
日本vs 韓国(11/19)
S2 ○寺地貴弘 6-2 6-0 ⚫︎キム・ジョンラク
S1 ○本村剛一 6-1 6-1 ⚫︎リー・チャンフン
D ○有本尚紀/福田勝志 3-6 6-2 [10-7] ⚫︎コン・キフン/キム・サンヨン
構成●スマッシュ編集部
【連続写真】コントロール主体でゆったり打つ福田勝志のフォアハンド『30コマの超分解写真』
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