「マジックと呼ぶには惜しい。シン・テヨン監督のリーダーシップはますます神話化している」
韓国メディア『エクスポーツニュース』は母国の指揮官をそう称える。北中米ワールドカップ・アジア最終予選第6戦で、インドネシアがホームでサウジアラビアを2-0で打ち破った。
同メディアはインドネシアの“偉業”を次のように伝える。
「現地報道によると、ASEANサッカー連盟(AFF)の加盟国でサウジアラビアを相手に勝利を収めたのは、2024年のインドネシアが初めてだという。東南アジアのサッカー史に新たな記録が誕生したのである」
中東の強敵に快勝した。「選手たちに感謝したい。今日はチーム一丸となってうまくプレーできた。ファンも一つになって選手たちに大きな力を与えてくれた」と話す指揮官は、確かな手腕を発揮した。
「サウジアラビアのプレッシャーが強かったので、3-5-2にシステムを変えたが、ミッドフィルダーの3人がよくプレーしてくれた。現場で私が指示したとおりに、選手たちはよくついてきてくれた」
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サウジ戦の前まで、インドネシアはグループCで3分2敗の未勝利で最下位。第5戦の日本戦で0-4の完敗を喫すると、SNS上では『STY Out』(シン・テヨンよ、出て行け)のハッシュタグが出回った。
そんな解任論を吹き飛ばすサウジ戦勝利で、インドネシアは3位に浮上。『スポーツ朝鮮』は「より高い目標を見据えることができるようになった」と展望する。
「2位のオーストラリアがバーレーンと引き分けて、勝点7しかない。インドネシアとはわずか1ポイント差だ。インドネシアは来年3月にオーストラリアとバーレーン、6月に中国、日本と対戦する。オーストラリアに勝てば、2位まで上がる可能性がある」
グループCは勝点16で首位を独走する日本をのぞき、2位以下の5チームは勝点1差の大混戦。W杯にストレートインできるのは2位まで。3位と4位はプレーオフに回る。シン・テヨン監督が率いるインドネシアは熾烈な争いを勝ち抜けるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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