1年ぶり森保J復帰の古橋亨梧、与えられた時間は約20分。生き残りへ何を思う?「振り抜いてなんぼ。そこが僕の甘さ」【現地発】

[北中米W杯アジア最終予選]日本 3-1 中国/11月19日/廈門白鷺スタジアム

 森保ジャパンは現地時間11月19日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第6節で、中国代表と敵地で対戦。3-1で快勝し、勝点を16まで伸ばした結果、来年3月に埼玉スタジアムで行なわれるバーレーン戦に勝てば、予選突破が確定する状況となった。

 セルティックで活躍する古橋亨梧は、エース格に成長した上田綺世が怪我で不在のなか、今回のシリーズで1年ぶりに代表復帰。インドネシアとの初戦(4-0)は出番なしに終わったものの、この中国戦では77分からピッチに立った。

 与えられた時間は決して多くなかったとはいえ、アピールのチャンスは複数回あった。なかでも本人が強調したのは、終了間際の90+4分だ。背番号9は鎌田大地の絶妙な縦パスを受け、ペナルティエリア内に侵入したが、オフサイドとなり、モノにできなかった。
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 決して高いとは言えない、序列を上げるためには、限られたチャンスを確実にモノにしなければらならない。古橋は試合後、報道陣の前で悔しさを滲ませた。

「大地からすごい良いパスが来た。良い形で止めることはできたけど、あそこはオフサイドだとしてもオフサイドじゃないとしても、振り抜いてなんぼ。そこが僕のまだ甘さだと思う」

 もっとも、アディショナルタイムを合わせ約20分、貪欲にゴールを狙い続けた。

「大地だったり、タケ(久保建英)だったり、ボールを持っている選手が良い形だったら裏を狙うのはチームの決まり事だし、僕の持ち味。(パスが)出てくる、出てこない関係なく動き続けることが大事だと思って(ピッチに)入った」

 来年1月に節目の30歳の誕生日を迎える。代表での20代最終戦でもある中国戦を前に「プロスタートしたのも20代。あっという間だった。色々な経験をできたから、ちょっとずつ階段を上れているのかなと。でもここがゴールではない。年齢を重ねても少しでも成長できるように、上手くなれるように努力していきたい」と誓っていた古橋は、“甘さ”を徹底的に排除し、サバイバルレースを勝ち抜けるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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