【小井土峡太】ダイナミックロフトの維持が安定性を生み出す
クラブのエネルギーを最大に生かす!
僕自身は、飛ばすためには、いかにクラブを効率よく働かせてエネルギーを生むかということを最重視しています。
その点ではジョン・ラーム選手のように切り返しでシャフトを強くしならせるのが理想です。僕はドラコン選手ですので、彼のようなコンパクトトップではありませんが、彼同様クラブを釣竿のように振りたいと思っているので、手首をやわらかく使って、いかにヘッドを遅らせられるかがカギになります。
一方で腕を体の正面にキープするという点や、強く踏み込んでからジャンプするようなフットワークは、ネリー・コルダ選手も参考になります。あれならどんなに振っても、曲がらず弾道が安定するはずです。
シャフトを上手に使うためには、切り返しの瞬間にシャフトに大きな負荷をかけ、その先はそこで生まれたエネルギーを邪魔せずに開放することが大事。この負荷は一瞬の勝負で、かけ続けてはいけないんです。ここでは竹田麗央選手のような大きなスイングアークやフォローでの体とクラブの引っぱり合いも重要視しています。
個人的な飛ばしのポイントとしては、インパクトでボールのどこを叩くかを意識すること。赤道よりやや下、少しインサイド方向の真ヨコからフェースをぶつけるイメージがあると、結果的にクラブがいい動きをしてくれると考えています。
いかがでしたか? 小井土プロの解説をぜひ参考にして、練習をしてみてください。
解説・レッスン=小井土峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。180㎝、92㎏。東北福祉大を卒業後、ドラコンの道に入り活躍。2020年PLDA世界大会で421ヤード飛ばし4位に入賞。自己ベストは443ヤード。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田辺安啓、ゲーリー小林
協力=南茂原カントリークラブ
撮影トーナメント=ニチレイレディス、ワールドレディスサロンパスカップ