野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月21日から東京ドームで4か国総当たりのスーパーラウンドが行なわれる。公式練習後の記者会見で侍ジャパンの井端弘和監督は初戦で対戦する米国戦に中日の高橋宏斗をぶつけると明言。大会連覇へ向け、大事な初陣を22歳の右腕に託す決意を示した。
前日会見に出席した井端監督は「私自身も非常に気持ちが高ぶってきてますし、選手も動きが良かったので、だいぶ気持ちが入ってきてると思う」とチーム状態の良さに手応えを感じており、「優勝は当然目指してますし、そのために明日の初戦は大事だと思います。いい準備をして臨めれば」と静かに闘志を燃やした。
注目の先発投手を質問されると、指揮官は「高橋宏斗でいきます」と堂々の宣言。対戦相手である米国のマイク・ソーシア監督が同じ質問を受けた時には、「24時間後にお知らせします」と言葉を濁していたのとは対照的。それだけ、右腕に厚い信頼を寄せていると言える。「予選ラウンド(韓国戦)と強化試合では不本意なピッチングだったと思いますけど、1年間を通して素晴らしいボールを投げてましたので、彼にとっては最後の先発になると思いますので、彼らしいピッチングをしてもらえればいい」と期待を口にした。
一方、直々に指揮官から指名を受けた高橋は「明日になれば技術どうこうとかではないと思うので。悔いだけは絶対に残さないよう、チームが勝てるように世界一になれるようにっていうことだけ考えています」と意気込む。
オープニングラウンドで米国は最多4本の本塁打を放っているライアン・ウォードを筆頭に攻撃力に定評のあるチーム。高橋は「一通りデータは見ましたが、やはりスイングは鋭いですし、この大会たくさん打っている選手もいるので、まずは細心の注意を払いながら、どんどんゾーン内を攻めていきたいと思います。予選ラウンド全勝で通過しているので、その勢いに僕も乗って、いい形で世界一になれるように頑張りたい」と警戒しつつ、強気の真っ向勝負で臨む。
プレミア12連覇へ、まずは中日のエースが全身全霊で野球大国をねじ伏せる。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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