世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパン開幕を前に豊田スタジアム上空で展示飛行を行なう航空自衛隊のアクロバットチーム“ブルーインパルス”。演目を披露する前に、飛行隊長を務める江尻卓2等空佐が意気込みを語った。
この展示飛行の前には、大勢のラリーファンが詰めかける豊田スタジアムの西イベントエリアでトークショーとサイン会が行なわれ、ラリーファンだけでなくブルーインパルスのファンも多数駆けつけた。
天候は飛行に適したコンディションだと判断が下され、展示飛行は予定通り11月21日(木)14時から実施される運びとなった。
「天候としては今のところかなり良い天気だと思います」
江尻飛行隊長は展示飛行に向けてそう語った。
「天気さえ良ければ、我々も最高のパフォーマンスを発揮できると思いますので、ぜひ皆さんに楽しんでいただければと思います」
2023年のF1日本GPでは実際にブルーインパルスのT-4に乗り込み、上空を飛んでいたという江尻飛行隊長。今回は地上から上空のパイロットたちに指示を飛ばす役目を担う。
「上空を飛んでいるパイロットたちとの交信などをやります」と江尻飛行隊長は言う。
「我々、飛ぶのはもちろんですが、安全に飛行する必要があります。例えば何か情報があった時や主催者側からの希望なども迅速に伝えられるように、かならず地上にひとり配置しています」
「また加えてナレーションという面で、より展示を盛り上げるといった演出も行なっています」
また、モータースポーツファンに向けてどのようなところを見てほしいかと聞くと、江尻隊長は次のように答えた。
「我々ブルーインパルスを見て、航空自衛隊の存在を知ってほしいというのが一番です。少しでも興味を持っていただき、ラリーファンの方が航空自衛隊のファン、ブルーインパルスのファンになっていただけるようにと私は考えています」
また、トークショーやサイン会には小さな子どもの姿も見受けられた。江尻隊長は「ゆくゆくは航空自衛隊に入りたいと言っていただけると嬉しいですね。そういったところの気持を忘れずにいてくれると我々としては嬉しいです」と語った。