今季のJ2リーグを9連勝で締めくくり4位に食い込んだモンテディオ山形。その勢いのままJ1昇格プレーオフに臨みたいはずだが、プレーオフ準決勝の開催日は12月1日で、リーグ最終節から3週間も空く。
山形からすれば、リーグ9連勝の勢いを駆ってあまり間を空けずにプレーオフを戦いたいのではないか。そんな疑問があったので、右サイドバックで主力のひとりである川井歩に異例のインターバルである“空白の3週間”について訊いてみると、以下の返答があった。
「その勢いのままやりたかった思いはあります。個人的にオフシーズンが短くなってしまうので(笑)。できれば間隔を空けずに戦いたかったです」
一方でこの3週間を“休息”と捉えることもできる。長いレギュラーシーズンで溜まった疲労を回復させる意味で有意義な3週間になる可能性もあるが、川井は「確かに心身ともに一度リセットできるのは良いかもしれませんが」と持論を展開した。
「リーグ戦は週に1度の試合だったので、疲労を回復できる時間はありました。他のみんなも疲労を溜めた状態でプレーしていなかったと思いますし、短い期間でプレーオフを戦っていたとしてもレギュラーシーズンと同じように戦えたはずです」
そして最後に「この3週間は長いですか」とダイレクトに訊くと、川井は「僕は長いと思います」と即答しつつ、「まあ、この期間をポジティブに捉えて(ファジアーノ)岡山との準決勝に向けて良い準備をしたいです」と笑顔で答えてくれた。
12月1日、プレーオフ準決勝は山形のホームで開催される。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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