〈今度はおにぎりの食べ方に批判殺到〉石破総理の“おにぎりマナー”に人気専門店店主は「もし〇〇だったら、かわいかったのに…」

4年前に公開された、茶碗の持ち方や箸づかいなどのテーブルマナーの動画がSNSで炎上している石破茂首相。#1の記事で報じた通り、マナー講師・加藤瑞貴氏の評価は意外にも高かったが、その後に続いて炎上した「おにぎりの食べ方」についてはどうなのだろうか? 集英社オンライン編集部では、東京・大塚にある超人気おにぎり専門店「ぼんご」の店主・右近由美子さんに話を聞いてみた。

「こうしてたら『かわいい』と見られたかも」

SNSで食事マナーが炎上している石破首相。独特な茶碗の持ち方や箸づかいに次いで、「おにぎりの食べ方が汚い」と話題になっている。

問題となったのは、2024年11月17日に放送されたNNNドキュメント’24「総理大臣を目指した人たち 2024 二つの党首選から見えたこと」(日テレ)でのワンシーンだ。ラップに包まれた小ぶりなおにぎりを一口で頬張るものの、口から米がはみ出している。この様子がXにアップされると、見た人から次々と批判の声があがった。

「それにしても口元は手で覆って欲しかったよなww」

「石破総理のおにぎりの食べ方が庶民的すぎてワロタ」

「石破茂のおにぎりの食い方、下品で草」

集英社オンラインは、この炎上動画について、東京・大塚にある人気おにぎり専門店「ぼんご」の店主・右近由美子さんに話を聞いてみた。

――石破首相の「おにぎりの食べ方が汚い」と物議を醸しています。

「石破首相がおにぎりを食べて、おにぎりがフォーカスされるのはとてもありがたいことです。私は “食”って、命だと思うんです。どう食べようと、楽しく食べることが一番ですし、自由に食べてもらうのが一番だと思っています。

一人で食べるなら、極論を言えば寝っ転がって食べてもいいと思っています。石破首相は忙しい方ですし、手軽に食べられるおにぎりを選んでくださったのかな。私的にはかわいいと思いました。あのときに、ほっぺたにご飯粒ひとつでも付けていたら『かわいい総理』と見られたかもしれませんね」

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お店を通して私たちは“生き方”を見せています」 

――口の中が見えていて、見ていて不快になる人も多いようですが。

「総理のマナーとなると、やはり皆さんに気分を悪くしないでいただくという、責任と自由のなかにあると思うんです。だから、見た方が嫌な気持ちにならないようにするというのは、総理というお立場ですし、必要なことではないでしょうか。

それにこの情報時代だから、どこにフォーカスされてしまうかわかりません。その点もよく考えるべきだったのではないかなとも思いました」

――右近さんもお客さんの目を気にすることはありますか?

「総理とは立場もまったく違いますけど、おにぎり屋も同じなんです。やはり“おにぎり”をずっとにぎっていて、年をとると猫背にもなってきます。でもそれだと、お客さんが見ていて嫌な思いをされるかな…と。お店を通して私たちは“生き方”を見せていますから、なるべくまっすぐ歩こうと、姿勢矯正をしたりしてきました。

おにぎりって、もともととても『民度』が低いところにあった食べものだと思うんです。でもここ最近になって、皆さまに興味を持っていただいて、『ご馳走おにぎり』と言ってくださるようになった。おにぎりという存在をやっと世の中が認めてくれたから、つくる立場としては、ちゃんとした姿勢でいきたいって思います。

石破さんは日本という国を背負って立たれてるわけですし、やはりそこはちゃんとしないといけないのかもですね」

首相に就任してからまだ日が浅い石破首相。食事マナー以外にも、その身だしなみから「だらし内閣」などと揶揄されているが、あらゆる場面で国民から常に「見られる」立場になったからこそ、日本の首相としてあるべき立ち居振る舞いが求められるのではないだろうか。

 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班