米国戦に臨む侍Jベンチに背番号「56」のユニホームが掲出。世界一に輝いたWBCと同じ“粋な計らい”【プレミア12】

 チーム”一丸”で大会連覇を狙う。

 11月21日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンドが東京ドームで開幕。侍ジャパンは午後7時から米国を初戦を迎える。一塁側にある日本のベンチには左肘痛で無念の離脱となった鈴木翔天(楽天)のユニホームが掲げられていた。
 
 バンテリンドームで行なわれた13日のオープニングラウンド初戦・オーストラリア戦で救援登板した鈴木だが、その後は登板機会がなかった。そして、20日の公式練習前に鈴木は都内の病院で検査を受け「左浅指屈筋および円回内筋損傷」と診断され、離脱が正式発表された。左腕はすでにチーム全体に挨拶を済ませ、志半ばで大会を去った。

 28歳の左腕に想いを託された侍ジャパンベンチの壁には、背番号56の鈴木のユニホームが掲げられ、選手たちは世界一に向かって試合前最後の練習に汗を流した。
  昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、代表入りしていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)が左脇腹を痛めて無念の辞退となり、中国との1次ラウンド初戦(東京ドーム)の侍ジャパンベンチに鈴木の背番号「51」のユニホームが掲げられる粋な計らいが話題となった。

 先輩たちと同じような計らいで、若き侍たちはプレミア12連覇に向けて出陣する。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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