米軍はそんな理由で捕まえるの!?→米軍基地の交通取り締まりが異常【米軍基地で働いてみた(78)】
米軍はそんな理由で捕まえるの!?→米軍基地の交通取り締まりが異常【米軍基地で働いてみた(78)】
(前回の続き)米軍基地内で突如として繰り広げられる「交通取り締まり強化」。
私も出勤した際に、すぐ後ろにビタっと張り付いたMP(Military Police:軍警察)のパトカーと車間距離を保とうと少しスピードを上げた途端に捕まってしまったのですが、ふと前を見ると同僚の車も捕まっているじゃないですか…!
私自身も、MPの汚いやり方にイラっとしていましたが、前の同僚も相当イライラしてMPに文句を言っている様子。
その後、職場で事情を聞くと、一時停止の標識がある場所でちゃんと車を止めたにも関わらず、MPに止められたというので、彼の怒りもごもっともです。
納得できなかった彼が理由を聞くと、MPは「確かに前輪は完全に止まっていた。だが後輪がまだ回っていたからダメだ!」と謎の主張を始めたというのですから納得できるワケがありません。
40キロ程度で走っている普通の車でブレーキをかけて、前輪を止めながら後輪だけ回転させるなんて一体どんなドライビングテクニックが必要なんでしょうか…。
米軍はそんな理由で捕まえるの!?→米軍基地の交通取り締まりが異常【米軍基地で働いてみた(78)】
私の独自調査によれば、その週に基地で働く従業員の99%が何らかの理由(いちゃもん)でMPに捕まっていました。
実はこの交通取り締まり強化は従業員の間では一種の恒例行事のようなもので、全員が「またか…!!」とイライラしています。
例えば、ある年の取り調べでは、駐車場に止めた車が線と完全に平行に停まっていないとか、基地内のパーキング用ステッカーが少し斜めに貼られているとか、意地悪な姑でも気にしなそうな些細な理由で多くの従業員がMPに呼び止められては、警告を受けるのです。
もちろん、こうした取り締まりの背景には「基地内の規律を保つ」という名目があります。
しかし、肝心の軍の車両の駐車場所を見ると、結構適当に停まっているように見えるのですが、それが取り締まられることは無いんですよね。。
この、毎年繰り返される取り締まり期間が近づくと「今年はどんなあり得ない理由で自分が捕まるのか?」と、半ば冗談交じりの会話が従業員の間で交わされるのでした。
次回、米軍基地の空に謎の物体が浮かびあがるお話は下の関連記事からチェック!