“恐怖の2番”小園海斗が2打席連続ホームラン含む7打点の大暴れで侍ジャパンが米国を粉砕! スーパーラウンド初陣を完勝発進【プレミア12】

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月21日、オープニングラウンドを勝ち抜いた4か国総当たり戦のスーパーラウンドが東京ドームで開幕した。予選ラウンド5戦全勝の侍ジャパンは初戦でグループAを2位通過した米国と激突し、小園海斗が2打席連続ホームランを含む猛打賞&7打点の大暴れで9対1で米国を撃破した。決勝ラウンド初陣を飾るとともに、侍ジャパンは国際大会の連勝記録を驚異の「25」に伸ばした。

 日本の先発は中日のエース・高橋宏斗が登板。井端弘和監督から直々に指名された右腕は初回からエンジン全開。直球は自己最速タイ158キロを記録し、スプリットも冴えて三者連続空振り三振と圧巻の立ち上がりでスタートした。

 2回は5番のウィリアムスに初ヒットとなる左二塁打でランナーを背負ったが、後続をキレキレのスプリットで空振り三振に斬った。3回以降も高橋は米国打線から三振の山を築き上げ、4回(70球)を投げて2安打1四球8奪三振、無失点とほぼ完璧な内容で投げ切った。

 一方の打線は米国の先発ヒルに苦戦。初回は1死一、二塁の好機をつかんだが、4番の森下翔太が三邪飛、続く栗原陵矢も一ゴロに倒れ先制機を逃すと、2回以降はMLB最年長・44歳の老練なピッチングに翻弄されてノーヒット。メジャー通算90勝を積み重ねる超ベテラン左腕の前に1安打に封じ込められる。

 すると5回、この回から高橋に代わり登板した隅田知一郎が先頭のトーマスに2球目のフォークが真ん中に甘く入ってしまい痛打。左翼スタンド上段にまで運ばれる豪快なソロホームランで米国に先制を許す。

 だがその直後、侍打線がようやく目覚める。この回から登板した米国の2番手トンプソンから源田壮亮と佐野恵太の連打で1死一、二塁のチャンスを作ると、続く坂倉将吾が5球目の直球を右翼線に鋭く弾き返す適時二塁打で、日本がすぐさま同点とした。さらに代わった3番手のバーノンに対して2死一、三塁とすると、2番の小園海斗が一塁線を破るタイムリー三塁打で一塁走者も一気に生還。下位打線の3連打で侍ジャパンが勝ち越しに成功した。
  7回には好調な背番号51が東京ドームの雰囲気を最高潮に盛り上げる。日本は2つの死球で1死一、二塁と得点圏にランナーを置くと、前の打席で殊勲打を放った小園がカウント3-1から5球目のストレートを振り抜き、日本の応援団が待つライトスタンドに突き刺す貴重な3ラン。この試合5打点目となる小園の追加点で侍ジャパンが6対1とリードする。

 ところが、今日の「小園劇場」はこれだけでは終わらない。8回に桑原将志の適時打で加点すると、1死一塁で打席には再び小園。 2球目の直球を捉えると、再びライトスタンドへ。打った瞬間にスタンドインを確信した打球は右翼上段にまで運び、米国の息の根を完全に止める2打席連続となる2ラン本塁打でリードを8点に広げた。

 打線の援護に中継ぎ陣も応え、8回には藤平尚真が、9回は横山陸人がゼロに抑えて米国の反撃をシャットアウト。終盤に猛打が爆発した侍ジャパンが大事なスーパーラウンド初戦を完勝で発進した。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

日本を離れ、元ゴールデンエンジェルスから台湾チアに転身した日本人KAHOに聞いた「台湾チアの人気沸騰」/現地発【プレミア12】

「感動して泣きそうだった」”びしょ濡れ”台湾チアが激白した侍ジャパン雨中の激闘。現地紙、井端監督も東京ドームでの頂上決戦を願う/現地発【プレミア12】

侍ジャパンの熱戦続く台湾で超絶人気を誇る大谷翔平。NPBユニ着用、日本のアニメ曲、キツネダンスが流れる異様な“ホーム化”/現地発【プレミア12】