「ガンダム」シリーズには、見た目はまったくガンダムらしくないのに、「実はガンダム」な機体が存在します。
BANDAI SPIRITS「HG 1/144 リック・ディアス(クワトロ・バジーナ機)」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
【画像】えっ、騙された! こちらが「ガマガエル」にしか見えないのに「実はガンダム」な衝撃MSです(3枚)
えっ、君ガンダムだったの!?
「ガンダム」シリーズには、味方・敵陣営を含めて数々のモビルスーツが存在しますが、そのなかでも別格な存在なのがやはり「ガンダム」の名を冠する機体です。「ガンダム」といって一般的にイメージされるのは、2本のブレードアンテナにツインアイ、さらに白系のカラーリングを主体にした機体かと思われます。
しかし、なかには「ガンダムらしさ」をまったく備えていないモビルスーツも存在します。
ガーベラ・テトラ
たとえば、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場し、シーマ・ガラハウが乗った「ガーベラ・テトラ」がそうです。
元々は連邦軍が立案したガンダム開発計画の1機で、4番目の機体でした。しかし、ガンダム試作1号機フルバーニアンとコンセプトが被っていることから、計画から外され、フレームができた段階で開発が中止。その後、アナハイムが基本フレームを元に開発し、シーマ艦隊に譲渡されました。譲渡段階ではツインアイでしたが、艦隊でモノアイに改修され、よりジオンらしいビジュアルとなりました。
リック・ディアス
『機動戦士Ζガンダム』に登場し、クワトロ、アポリーらエウーゴ初期メンバーが最初に乗り込んだ「リック・ディアス」も実はガンダムな機体です。
アクシズ(のちのネオジオン)からもたらされた新素材「ガンダリウムγ」を機構材質に採用しており、「γガンダム(ガンマガンダム)」と名付けられる予定でした。しかし、クワトロによって制され、喜望峰を再発見したバーソロミュー・ディアスにちなんで「リック・ディアス」と命名されるに至ったのです。
なお、ドムやゲルググに近い特徴を持つMSとして完成したのは、ジオン公国系の技術者が多く携わっていたためです。
ガンダム・グシオン
「ガンダム」の名を冠しながらも、ガンダムにまったく見えないのが、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場した「ガンダム・グシオン」です。
ザクのような全身緑のカラーリングに、ガマガエルのように丸ぼったいフォルムが特徴的で、ガンダムのイメージとはあまりにもかけ離れています。しかし、かつての大戦争「厄祭戦」で活躍していた「ガンダム・フレーム」を素体にしたMSであり、その名の通り劇中ではガンダムとして扱われています。
なお、このガンダム・グシオンは、最終的に鉄華団のもとにわたり、新たに「ガンダム・グシオン・リベイク」として改修されます。「ガンダム・バルバトス」の予備装甲が流用され、カラーリングはベージュに、見た目もずんぐりした体型からスリムなシルエットに変貌を遂げました。