J3優勝で1年でのJ2復帰! 大宮の長澤徹監督はチームをどう立て直した? 足りない点ではなく「どうやって解放したらいいんだろうって」

 J3の大宮アルディージャの長澤徹監督が、元日本代表DF名良橋晃氏のYouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』に出演。インタビューに答えた。

 長澤氏が今季から指揮を執る大宮は、第37節終了時点で25勝10分2敗の勝点85で2位のFC今治に勝点差15をつけ、優勝を決めている。

 クラブ初のJ3降格から、1年でのJ2復帰。チームをどう立て直したのか。名良橋氏にチームに足りなかった点を問われると、長澤監督は「自分はそういう見方をしていなくて、どうやって解放したらいいんだろうって」と答え、こう続ける。

「何か閉まっている。選手もそう、と考えていた。足りないとか言うと、先人の人たちを、そう見ちゃう感じになる。でも現場は手を抜いているとかはないから、一生懸命やっていて。でも、ゼロサムゲームってどこかが勝てば(もう一方は)負ける」
【PHOTO】大声援でチームを優勝に導いた大宮アルディージャサポーター!
 戦術では、シーズン開幕時は4バックでスタートし、3バックとの併用を経て、後半戦は3バックをメインに採用してきた。56歳の指揮官は昨季、J2で2番目に多かった71失点を喫した守備の課題克服を目的とし、戦ってきたと振り返る。

「攻守のバランスで、点を取れるチャンスもあるけど、後ろで穴が開いちゃうと、去年の71点をどうにかしなきゃいけなかったので。それをどうバランス取るか。ただ後ろを取りすぎちゃうと、今度は点が入らなくなっちゃうので、3バックにしたらどう後ろを重めにしないかとか、そこは工夫しました。そういう攻守のバランスをいつも言っていました」

 J3で圧倒的な強さを披露したが、チームは発展途上だという。長澤監督は4-0から追いつかれ、5-4で何とか勝ち切った35節のガイナーレ鳥取戦を例に挙げ、「細かいことじゃなくて、『チャレンジ!ダメだったら下がれ!』みたいな。開き直ってやっている」と語る。そして、「それを最後までしっかりできればと思っています」と意気込んだ。

 大宮の今季最終戦は24日に行なわれ、ホームでカターレ富山と相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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