『長江哀歌』でヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞、『罪の手ざわり』でカンヌ国際映画祭脚本賞を獲得したほか、作品を発表するごとに世界の映画祭で絶賛される中国の巨匠、ジャ・ジャンクー監督。ジャ監督の最新作で、明日11/23より開幕する TOKYO FILMeXでオープニング上映される、映画『新世紀ロマンティクス』の日本公開が決定した。
21世紀に入り、100年に1度と言われる変貌を遂げた中国。 本作では、劇的な変化を遂げる街の景色の中、ひとりの女がたどる人生の変遷が描かれる。 2001年、炭鉱産業が廃れ失職した者で溢れていた山西省・大同。2006年、三峡ダム建設により水没が運命づけられた長江・奉節。2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海とすっかり様変わりして都会となった大同。チャオは大同を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節を訪ね、ビンは仕事を求めて奉節から珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。
主人公チャオを演じるのはジャ・ジャンクー監督の妻でもあるミューズ、チャオ・タオ。本作では過去の傑作『青の稲妻』『長江哀歌』『帰れない二人』などの本編映像とともに未使用映像やドキュメンタリー映像も駆使して中国激動の22年間が描かれる。
映画『新世紀ロマンティクス』は、2025年5月9日(金)より全国順次ロードショー。
作品情報
映画『新世紀ロマンティクス』
2001年、中国北部の大同。モデルのチャオと恋人のビンは怖いもの知らずに青春を謳歌していた。しかし、炭鉱産業で築かれた大同の繁栄は失われつつあった。ある日、ビンは一旗揚げるために大同を去る。2006年、チャオはビンを探して長江・奉節を訪れる。2022年コロナ禍、潮の流れはふたりを大同に連れ戻すが、街はすっかり様変わりしていた‥‥。
監督:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、リー・チュウビン、パン・ジァンリン、ラン・チョウ、チョウ・ユー
配給:ビターズ・エンド
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2025年5月9日(金) Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー