全国38店を展開する「明治屋」のイチゴジャム4種を食べ比べ! 明治44年の復刻版ジャムも登場

来年に創業140周年を迎える老舗高級スーパー、明治屋。売り場でひときわ目立つのが、明治屋ストアー限定品や直輸入の品など、多い店では約100種類ものが勢ぞろいしているジャムコーナー。「あまおう」「紅ほっぺ」「いちごさん」といったイチゴの品種の特徴を生かした国産イチゴジャムを食べ比べ♪さらに明治44年の製法を再現した復刻版イチゴジャムも登場!少し割高ですが昔懐かしい味で、食文化の歴史が感じられました。

「あまおう」「紅ほっぺ」「いちごさん」、あなたはどれが好み?

左の瓶入り3種は1個540円、右端の復刻版は1個864円

バゲットにイチゴジャムを付けて、まずは瓶入り3種を食べ比べ。福岡県産の有名イチゴ「あまおう」を使ったジャムは濃厚な味わい。静岡県産の「紅ほっぺ」のジャムは甘味と酸味のバランスが良く、甘酸っぱさを堪能。佐賀県生まれの新しいブランド「いちごさん」のジャムは果肉感がたっぷり。

味のバランスが違い、ネットや売り場に表示されているこの図を見ながら食べ比べしても楽しい

どれもイチゴの果肉感やつぶつぶ感が魅力で、あっという間に平らげてしまうのですが、食べ比べてみると味の違いが分かり、気づくと”イチゴジャム沼”にはまっています。これら瓶入り3種のジャムは明治屋ストアーおよび明治屋オンラインショップで販売しており、3種の味のチャート図まで用意されているのです。

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イチゴジャムを製造して110年以上、「M-Y」印の復刻版

明治屋京橋ストアーに飾ってある1911年当時のイチゴジャム


そもそも日本のジャム産業の礎になった人物、長野県小諸市の塩川伊一郎氏がイチゴジャムを明治天皇に献上したのが1910年のこと。その翌年、明治屋は小諸市発祥の「御牧いちご」を使って、塩川氏と同じ製法で「M-Y」印のイチゴジャムを発売したという歴史を持ちます。

現在、販売中の復刻版。当日のデザインを踏襲している


以来、110余年に渡って受け継がれてきた明治屋のいちごジャム作りのノウハウを結集させたのが、品種別の国産イチゴジャムシリーズ。さらに現在は、明治時代の「M-Yジャム」を再現した復刻版も販売。明治屋ストアーでのみ販売しています。明治屋 小売事業本部の佐藤健司氏は次のように説明します。

「当時のM-Yジャムはイチゴとザラメ糖のみを使って薪(まき)で炊き上げたものでした。今に比べるとずいぶんこってりした甘いジャムですが、甘いものがぜいたくだった時代にはむしろこれくらいの甘さが求められたようです。今回の復刻版には当時のレシピにレモン果汁を少しだけ加えて仕上げました」。

明治屋京橋ストアーのジャム売り場。右上に見える紙包装が復刻版「M-Yジャム」

現代のジャムに一般的に使われているものは一切添加されていない、昔ながらの製法の貴重なジャム。前述の瓶詰めの国産イチゴジャム3種と食べ比べると、明らかに復刻版だけが世界観の違う昔懐かしい味。

ホームパーティでクラッカーやチーズにこれら4種のジャムを乗せて、味のバランス図を見ながらみんなで食べ比べをしたら、かなり盛り上がりました〜♪