アート作品を見ていたらいきなりコントが始まり…ザ・プラン9の展覧会で参加型“謎解き体験”

コントグループのザ・プラン9(お~い!久馬、浅越ゴエ、ヤナギブソン、コヴァンサン、きょうくん、爆ノ介)による、新しいかたちのアート展覧会「ザ・プラン9 presents『ザ・画廊9』」が11月21日(木)~12月1日(日)の期間(毎週火曜、水曜は定休)、大阪・ LAUGH & PEACE ART GALLERY OSAKAで開催しています。入場無料で、毎日20:00からは、来場者も参加する“没入型”のコントライブ(有料)も上演。アートとコントが融合した初日の模様をレポートします。


出典: FANY マガジン

突然、“事件発生”でコントがスタート!?

今回の展覧会「ザ・プラン9 presents『ザ・画廊9』」は、メンバーの6人が架空の現代アーティストに扮して作品を制作し、実際の若手アーティストである井口舞子、岡本健作、南村杞憂とともに行うグループ展です。会場では、メンバーらが実際に制作したアート作品の展示販売が行われ、今回のために撮り下ろしたアーティスト写真ステッカーなど『ザ・画廊9』 開催記念グッズも販売されています。

ザ・プラン9のメンバーが扮するアーティストは次の6人です。

・本名、出身地、生年月日など全て不明の謎多きアーティスト、ココハドーコ・ダレ(お~い!久馬)
・筆の代わりに眼鏡を使う画家、ランドルト環太郎(浅越ゴエ)
・パリ出身でニューヨークを拠点に活動中のデジタルクリエイター、ルカ・アッシュフォード(ヤナギブソン)
・59歳の遅咲きのアーティスト、木場窪一(コヴァンサン)
・今回の展覧会で生まれて初めて県外に出たという、兵庫県生まれ兵庫県育ちのニッサンHYOU-GO!(きょうくん)
・神戸で骨董品屋を経営しながら彫り師としても活躍する、TSUGE(爆ノ介)

さらに本人役でコントにも参加する若手アーティストは、植物をモチーフに穏やかな日常を描く井口舞子、鉄の質感を紙と絵の具で表現する岡本健作、インターネットやSNS上にあるシュールなものを立体アートに仕上げる南村杞憂の3人です。


出典: FANY マガジン

出典: FANY マガジン

展示スペースに設けられた客席は、15人も入ると満席状態。ほかではあまり体験できない親密な距離感でコントが始まります。

「こんなにも(お客さんと)近いのか!」とアッシュフォード(ヤナギブソン)は驚きの表情を浮かべ、ダレ(お~い!久馬)は「お客さんが30人入ったら作品が壊れてしまうな……」と心配そうです。まずは、9人のアーティストが展覧会に訪れたお客さんに、自己紹介や作品を説明するところからスタート。それぞれが作品に込めた思いやコンセプトについて、展示を見ながら解説していきます。


出典: FANY マガジン

交流を深めるために来場者も交えて“絵しりとり”をする場面では、アーティスト3人が個性あふれる絵を披露。参加してくれたお客さんは、恥ずかしがりながらも画家顔負けの画力で絵を描きました。

しかし突如、“ある事件”が起きて状況は一転、お客さんを巻き込んだ謎解きが始まります。登場人物の正体が次々と明かされていく後半は、事件のカギを握る重要人物の存在が明らかになる意外な展開。終始、曖昧な発言を繰り返すダレの記憶が蘇るのかも必見です。


出典: FANY マガジン

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3人のアーティストの演技力を絶賛!!

コントを終えた出演者に話を聞くことができました。

コヴァンサンは、「初日からたくさんお客さんに来ていただいてうれしいです! 思っていたより作品も売れました。いいスタートをきれました」と手ごたえを感じた様子。メンバーの作品に感銘を受けたというヤナギブソンは、「いろんなジャンルの作品が楽しめるアートギャラリーです。ぜひ足を運んでください」とアピールしました。

爆ノ介は、「ロケでよく、もの作りをしているのですが、(作品づくりに)こんなに役に立つとは思いませんでした。いちばんアートな久馬さんのコントで終わるのが、またいいのではないでしょうか」と自信をのぞかせます。


出典: FANY マガジン

コントに参加するのは初めてだったというアーティストの3人は、それぞれこうコメントしました。

「初めての経験だったので、すごいドキドキしたんですけど、いい感じにリアクションできて、楽しくできました」(井口)
「お客さんに作品の説明するのは慣れているけど、セリフを覚えてしゃべる経験は初めて。面白かったです」(岡本)
「3人に合うキャラクターで脚本を書いてくださっていると感じました。わたしは記憶力がないので、1つしかないセリフを必死で覚ました! ほんとにいい経験をさせていただきました」(南村)

アーティスト3人の演技力について、きょうくんは「声量が自然ですごくよかった。いかにリアルに演技するかを逆に学ばせてもらいました」と感心します。浅越は「お客さんもいつの間にか出演者になっている瞬間が、とても楽しかったです。積極的でノリがよくてありがたかったです」と感謝しました。

脚本を手掛けた久馬は、「それぞれがキャラになりきってやる“没入型コント”は、初めての試みだったので新鮮でした」と語り、さらに「(アーティストの)3人がこんなにできるなら、もっとセリフを書いといたらよかった!」と“反省”して笑いを誘いました。


出典: FANY マガジン

出演者との距離も近く、自分も物語の登場人物になったかのような体験ができ、本格的なアートも鑑賞できる今回のイベント。スペシャルコントは日替わりのアドリブ要素も多く、毎日見ても飽きない内容になっています。