台湾が14安打8得点の猛攻で米国を撃破! 決勝進出の望みつなぎ、23日に侍ジャパンと“再戦”へ【プレミア12】

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンド第2戦が11月22日、東京ドームで行なわれた。4か国総当たりの第1試合はグループB・2位の台湾がグループA・2位の米国と激突し、台湾が14安打の猛攻を浴びせ8対2で蹴散らし、今ラウンド初勝利を挙げた。通算成績を1勝1敗とし、23日には決勝進出をかけて侍ジャパンと”再戦”する。日本はこのあと第2試合に登場し、午後7時からベネズエラと対戦する。
 
 ともに初戦を落とし、負けられない両チームは一進一退の攻防が続いた。そして、両軍無得点で迎えた4回、ついに試合が動いた。

 台湾は1アウトから8番リン・ジャーチェン、9番ジャン・ジェンユの連続二塁打で待望の先制点を奪うと、1番のチェン・チェンウェイが右翼フェンス直撃の適時三塁打を打ち2点目。豪快な長打攻勢が続き、東京ドームに詰めかけた大勢の台湾ファンが沸騰した。

 その直後に米国に1点を返された台湾だが、5回に5番パン・ジェカイが相手3番手の初球ツーシームを捉えると、打球は右翼スタンドギリギリに着弾。台湾が貴重な追加点を挙げて再び2点差とする。だが負けられない米国もその裏、前日の日本戦でチーム唯一の得点となるソロアーチを放った5番トーマスが台湾の4番手右腕のカーブを豪快にすくい上げ、左中間スタンド中段まで運ぶ一発をぶち込み再び1点差に迫る。

 1点差の緊迫した展開で迎えた7回、台湾打線が猛打爆発する。米国は7回から元DeNAのスペンサー・パットンを投入したが、台湾は連打と四球で攻めて無死満塁のビッグチャンスを作ると、6番ジャン・クンユーがカウント1-2から4球目の直球を弾き返し、走者一掃となる3点三塁打でリードを4点に広げると、台湾ファンのボルテージが最高潮に達する。台湾ファンの熱烈な声援に後押しされたかのように、勢いが止まらない打線はその後もつながり、パットンをKO。同投手は結局1アウトも奪えぬまま5安打5失点(自責4)を喫し、うなだれてマウンドを降りた。

 終盤に一挙5得点を奪い、8対2と大きく突き放した台湾がこのリードを最後まで守り切り、米国を撃破。スーパーラウンド初勝利が決まると、球場は割れんばかりの大歓声が上がった。

 チーム一丸で野球大国を一蹴し、決勝進出に望みをつなげた台湾は本ラウンド最終戦で侍ジャパンと再び激突する。チケットはすでに完売しており、東京ドームでも情熱的な応援で完全ホームの雰囲気に変えるのか、要注目だ。
 ▽プレミア12 スーパーラウンドの日程(※時間は日本時間)
■11/21(木)
・ベネズエラ2-0台湾 
・日本9-1アメリカ 

■11/22(金)
・台湾8-2アメリカ 
・日本vsベネズエラ(19:00)

■11/23(土)
・アメリカvsベネズエラ(12:00)
・日本vs台湾(19:00)

■11/24(日)
・3位決定戦(SR3位vsSR4位/12:00)
・決勝(SR1位vsSR2位/19:00)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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