ヘビが顔を這っているような異様なタトゥーの男が、世田谷区のコンビニで万引きをした挙げ句、店員に怪我を負わせ強盗致傷の容疑で逮捕された。男の名は越前谷真将容疑者(49)。逮捕され送検される様子も異様だったが、彼は住宅付近や最寄駅のJR高井戸駅周辺でも有名な男だった。
パンやコーヒーなどの商品を盗み…
警察発表によると、11月15日に東京都世田谷区にある人通りや車通りも多い環七沿いのコンビニエンスストアで事件は起きた。
「15日正午頃、越前谷容疑者はパンやコーヒーなどの商品を盗み、追いかけてきた男性店員に声をかけられると、男性の顔に複数回、頭突きした疑いが持たれています。店員に左顔面打撲と皮下出血の傷害を負わせ14日間もの治療を要するそうです」(社会部記者)
越前谷容疑者は21日に成城警察署から送検され、カメラを覗き込む顔の真ん中にヘビのタトゥー、さらにギラギラと光る歯を半開きにして半笑いしているような表情が一部メディアで報じられた。
越前谷容疑者の住むマンションを訪れると、ふだんの生活態度も“異様な行動”が目立ったようだ。同じマンションに住む男性は言う。
「事件現場のコンビニはこのマンションの住人ならよく行く店ですね。歩いて5分もないです。彼の名前も知らなかったけど、会えば挨拶する感じ。通路とかコンビニに向かう道すがら会うと“タバコくれ”って言ってくるんすよ。
あげた時もあったけど、持ってないって断ると『お金ないんですよ~』とすり寄ってくる。様子も怪しいんで、無視して何かされても怖いから相手してましたけど…」
FacebookやXなど本人のものと思われるSNSには「処方箋と、取り替えてほしい方はテレグラムで」といった意味深なメッセージもうかがえる。男性は続ける。
「女性と一緒にいる時も見かけましたが、なんかいつも挙動不審で口調も呂律がまわってなかった。それに今年のいつだったか、彼の家に警察官5、6人が来てモメている姿も見ました。その前にも1回くらい警察が彼の家に来てたことありますよ」
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「ジュースが飲みたいので100円くれませんか」
付近に住む女性によれば、越前谷容疑者はマンション付近や高井戸駅周辺でも“有名人”だったようだ。
「私は去年冬にここに引っ越してきて、すぐにマンション付近であのタトゥー男にいきなり声かけられて『100円くれませんか〜』って言われた時はゾッとしてそそくさと逃げました。
その後も高井戸駅付近で『100円ください』って…毎日のようにウロウロしてるから声かけられる前にサッと避ける人もいたけど、初めて声かけられたら怖くて驚いてお金を渡してしまった人はいると思います…」
付近のマンションに住む幼児連れの母親にも話を聞いた。
「毎日のようにウロウロとマンション付近を歩いていました。よくうちのマンションの脇にある自動販売機の前で『ジュースが飲みたいので100円くれませんか』っていろんな人に声かけてるんですよ。私と主人と子供と3人でいる時にも声かけられて、主人が断ってました。子供もあんな顔見たら怖くてワーッて泣くし、本当に怖かったです」
子どももさぞや怖かったのだろう。前出の男性はこうも話した。
「顔にヘビが書かれてるとは知らなかったけど後頭部らへんにはなんかお面みたいなのも描いてあったし。手の甲にも背中にもふくらはぎにもとにかく全身がタトゥーなんで目立ちますよね。でも報道で初めてスプリットタンだと知りました。舌があんなだから舌ったらずな変な喋り方だったのかな」
事件現場となったコンビニ店員は「報道以上のことは言えませんので…」と口をつぐむ。本社広報に問い合わせると、従業員はすでに復帰しているようだが、「警察にお任せしていますので何もお伝えできません」と話すのみだった。
顔や全身にどんなタトゥーを入れようが自由だが、近隣住人に小銭をタカり、暴力をふるうのはもってのほかだ。警視庁には動機などについて捜査するほか、余罪がないかについても厳しく捜査している。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班