【ようこそ亜空間】『下関のコリアンタウン』へ行ってみたらトッポギどころの騒ぎじゃなかった!

・求:トッポギまたはハットグ

……とかやってるうち、「たぶんここで終わりなんだろうな」と思われる地点に到達した。駅からここまで、寄り道なしで約20分ほど。

せっかくなので逆サイドを通って帰るとするか。

逆サイからは廃ビルにしか見えなかった雑居ビル。よく見ると「営業中」と書かれていたので入ってみることに…………しようとしたが、入れなかった。

なぜなら、あまりに “玄人向け” な空気感が漂いすぎて入る勇気が持てなかったのである。もちろん入っちゃいけないなんてワケは絶対にないし、何度も言うけど “平日昼間” だったことがかなりデカいと思う。他に客がいれば、勢いで入店できた可能性は高い。

他にもグリーンモール内には駄菓子屋くらいの規模感の韓国食材店が何軒か営業していて、どの店もおじいさん or おばあさんが1人で店番をしていた。それらはまるで本物の釜山の路地裏(行ったことないけど)に迷い込んだかのような独特の空気感を放っており、『辛ラーメン』を購入して逃げるように立ち去ることが、私にできる精一杯であった。

トッポギ食べ歩きも、韓国コスメも、ましてやK-POPグッズどころの騒ぎじゃ全く無かった下関のコリアンタウン。しかしながら「本当の意味でのコリアンタウンって、こういう場所のことをいうのかもしれない……」という妙な気持ちが湧き上がる亜空間である。

このエリアはかつて「トングルトンネ(糞窟村)」と呼ばれていた時代もあるのだそうで、独特な雰囲気は当時の名残なのかもしれない。少しの怖さと好奇心が織り混ざったこの感覚、みんなにも体験してみてほしいなぁ。

とはいえ繰り返しお伝えするように、私が訪れたのは平日の15時。時間帯や曜日が違えば全く別の顔をのぞかせる可能性が高いことをご留意いただけると幸いだ。そして明日11月23日は第22回 リトル釜山フェスタ! たぶんトッポギやらチーズハットグも食べられるんじゃないかな?

お近くの人はぜひイベントに参加してみてほしいし、平日15時のグリーンモールも個人的には非常にオススメだぞ!

執筆:亀沢郁奈

Photo:RocketNews24.